日々えいと 《６》

優しい人 7 ページ23

すると、ずっと黙って聞いていた大倉が口を開いた。






大「……共同生活やから、難しいところもあるけど……でも、こんだけの人数居ったら、みんなでカバーできると思うねん！」





横「それは、前にも話したで？…せやけど、家に誰かが必ず居ることは仕事上無理やからって結論出たよな？」






大「せやけど……」






……俺だって分かってんねん。飼いたい気持ちは。








安「でも…でも！今は違うで横ちょ！Aちゃんも居るから、そこは大丈夫ちゃうかな^^;」




……確かになぁ。




……A居てるから、家空くこともそうないかぁ。





Aも「うん！そうだよ！」って目ぇキラキラさせて言うてるし^^;






横「……まぁ、言われてみればそうかもなぁ」






大「そうやって^^ 大丈夫やって！」



すかさず大倉がのっかってくる。






すると、





丸「今回は、アレルギーの心配もないですね^^」





錦「ほんまや！みんないけるんちゃう？」






あれ？これ、飼う方向になってる？






渋「いや、待てよお前ら。ヒナを忘れるんじゃないよ！」





横「そうやで！あいつほんまにアカンからなぁ^^;」






ヒナという存在が立ちはだかった。







大「あともう一押しやったのに〜」





残念がる大倉と、






安「……ごめんなぁ。やっぱり家では飼ってあげられへんねん」



仔犬を撫でながらしょんぼりするやす。





Aも下向いてるし。






……なんや、空気悪いで。







共同生活、ペット……





俺らはまた、難題にぶち当たった。









しばらく、このまま時が流れて、




もうすぐ20時になろうとしている。







その時









ｶﾞﾁｬｯ






村「ただいま〜！」








最大の鍵が帰ってきた。

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