日々えいと (ページ27)

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転機１８ページ27

気づけば車は、来た道を通り過ぎ、海が見える展望台の駐車場に止まっていた。

自分のことを話していくうちに、

自然と涙が溢れた。

……泣きたくないのに

あ｢……ｸﾞｽﾝ｣

言葉が上手くでてこなくて、少しの沈黙が流れた

安｢……辛かったなぁ｣

あ｢…っ！｣

安｢ここまで……頑張ってきたんやなぁ。………ほんま、えらかったで？｣

頬に手を添えて親指で涙をぬぐう

あ｢…ｸﾞｽｯ……ｸﾞｽﾝ……｣

涙が止まらなくて

しばらく、この場所で涙が引くのを待った。

その間、ずっと安田さんは傍を離れず、

安｢えらかったで。我慢してたんやな｣

と私の頭を撫でてくれた。

ここに来てどのくらい経ったかな。

いつしか、涙もおさまっていた。

安｢……どんな？もう、大丈夫なった？｣

心配そうに顔を覗かせて言う

あ｢……はい。ちょっと落ち着きました。すみません｣

すると、

安｢全然大丈夫やで？謝ることやないねんで^^｣
ニコッと微笑んで

安｢……ほな、そろそろ家帰ろか？｣

あ｢…はい。｣ｺｸﾝ

再び車は動き出し、来た道を戻る。

……全部、はなしちゃったなぁ

窓から見える夜景を見ながら、静かに目を閉じた。