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昨日の夜、大貴と話したことをふと思い出した。
生まれ育った故郷のこと、家族のこと…
お母さんは心配症で泣き虫だったり…
お姉さんはキキって言って、魔法使いの旅に一昨年帰ってきたこととか…
持ってきた大きなオレンジのバックやラジオはそのお姉さんからのおさがりとか…
なんか、同じような話を前にどこかで聞いたことあるかな？(笑)
まぁいいや、帰りにお洋服でも買いに行ってあげよう
留守番は任せて！なんて言ってたけど何をやらかすか…←
早く帰ろう(真顔)
？｢おい有村！火事だぞ！｣
A｢えっ？！嘘！！｣
…ｼｰﾝ
立ち上がると周りには私を見る白い目と…
私を見て大爆笑の…
A｢伊野尾先輩！｣
そうです、ここは会社でした！←
慧｢だってずっとボーッとしてたんだもん！もう600回くらい名前呼んだぞ？｣←
A｢もう…からかうのもいい加減にしてください！ボーッとしてたのは…謝りますけど…｣
慧｢なに、彼氏のことでも考えてた？(笑)｣
A｢あっ…｣
その瞬間、記憶が『あの時間』にフラッシュバックした。
『俺…他の女…孕ませちゃった…』
私はただ目を泳がせることしか出来ない。
慧｢もしかして、別れたの？｣
伊野尾先輩はそう言ってたみたいだけど、そんな言葉耳にも入らないくらい
慧｢ご、ごめんな？大丈夫か？｣
伊野尾先輩の手が肩に触れた瞬間
A｢！！やめて…！｣
私としたことが伊野尾先輩の手を振りかざしてしまったのだ
伊野尾先輩の驚いた顔を見てからふと我に帰った
A(あっ…ご、ごめんなさい！)
慧｢なに(笑)大丈夫大丈夫！俺もごめんな？｣
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ
伊野尾先輩の手が今度は私の頭に…
慧｢…怖かったな。辛かったんだな…よしよし｣
涙は我慢した。けど…
なんだろう、すごく…
優しい気持ち…
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作者名：ゆあゆあ | 作成日時：2016年4月6日 10時
