貴方がいてくれてよかった (ページ26)

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your side

誰からだろう。

メッセージが入ってる。

髙橋優斗《A？明日会えますか？》

え？優斗くん？

《いいけど、どうしたの？》

髙《話したい事があって･･･。できれば1人で来てほしい。》

《わかった》

なんだろう。

────ピーンポーン────

髙『久しぶり。A』

「うん。久しぶり･･･」

優斗くんの部屋。

ベットに座らされる。

髙『聞いたよ。みずっくんから。』

「そうなんだ。優斗くんだってすぐに彼女できるよ？だって野球してる時の優斗くんカッコイイもん」

髙『そう？ありがとう』

髙『ねぇ。みずっくんのどこが好き？』

「え？」

髙『みずっくん､いい人のフリしてるかもしれないよ？付き合って、裏で何かに利用してるかもしれないよ？Aの事を。』

「そんなことないよ？」

髙『そう？ならいいけど。僕ね？みずっくんの事､中学から知ってるけど、いい人だと思った事､1度もないんだよね。女子に冷たいしさ？人の女を奪うしさ？ちょっと顔が良くてモテるからって。自己中でいつも周りを働かせてばかり。振り回してばかり。』

「そ･･･。そうなんだね」

髙『うん。はしもっちゃんの方がまだマシじゃない？僕はどっちも嫌だけど』

「でも､はしもっちゃんははしもっちゃんで彼女いるから」

髙『Aさ？今悲しい顔してる。そんな顔、みずっくんの前でできる？』

え？瑞稀が心配するじゃん。
できるわけないよ。

「ううん。多分できない」

髙『僕の前ではできている。将来もし、みずっくんとずっと一緒にいるならそういう顔見せることになるんだよ？見せられないんじゃダメだよ。そんな相手と付き合っていいの？』

2人でいて楽しい事ばかりではない。
辛い表情を見せてしまうかもしれない。

でも･･･。

ん？なんだあれは

「優斗くん､あれ何？」

髙『あぁ。バレちゃったか笑カエルの死骸だよ』

「え？」

髙『怖がる必要ないよ？ああいうの､理科室前とかにあるじゃん？』

「そ、そうだよね。理科室にあるなら別に家にあっても･･･ね！」

髙『うん。やっぱA。かわいい。僕の彼女になってほしかった』

「あ。うん。･･･ゴメンね？」

髙『いいよいいよ。だってAが決めることだから』

「じゃあ､そろそろ私行くね！」

髙『うん。ありがとう』

優斗くん。

なんか変わってる。