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your side
クラスマッチがあった5月も終わり6月。
毎日のように雨が降っている。
『瑞稀センパイ!』
『涼センパイ!』
やっぱ人気だなこの2人は。
1年生からも注目されている。
\涼さまぁー!/
\瑞稀さまぁー!/
はぁ。わかったよ。
そして、毎日のように女子に呼ばれ
告られてふる。
まぁ、学校の王子様って言われてるしね。
もう私も慣れたよ。
そんなある日、事件は起きた。
放課後、3年の先輩に私と瑞稀が呼ばれた。
昼休みに屋上の忘れ物をしたため、鍵を開けてほしいとのこと。
鍵の管理をしている私たちにお願いしてきたのだった。
『ホントゴメンなさい。』
いや、6人で来る必要ないでしょ。
そのセンパイは鍵を開けるとすぐに物を取りに行った。
『ねぇ、特生さん。これ何?』
私と瑞稀は近寄って行く。
お菓子のゴミが散らばっていた。
すぐに掃除をしたかったけど小雨が降っている。
井『ありがとうございます。晴れた日に掃除しておきます』
その時だった。
センパイがいきなり私が持ってた鍵を奪い
ドアへ全力で走った。
その後を追うように私たちも走る。
────ガチャッ────
しまった。
鍵を閉められた。
井『おい!鍵を開けろ!』
井『くっそ。アイツら何なんだ?』
「瑞稀。ゴメン。」
井『え?Aは悪くないよ?』
「だって、私がちゃんと鍵を持ってなかったから」
井『いや、たぶん俺が持ってても取られてたよ』
雨はどんどん強くなっていく。
瑞稀・・・。
ゴメンなさい。
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作者名:かな | 作成日時:2018年8月14日 0時