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「トントンさんに強く言わないでください。私が悪いんです」
「そうですわね、あなたが全て悪い」
アスカは何故か私を睨む。なんだ、逆ギレですか。
我々国二大貴族。フューラー家とフェリシアーノ家は、この国で最も力を持っている。その息子と娘が生徒会に集結したら、この学園は本当に国の模型になってしまう。
それに、どうしてもフューラー家とフェリシアーノ家は馬が合わないらしい。というのも、前者が『変化』を求めるのに対し、後者は『安定』を求めているのだ。
いつかこの国はどちらかの手に落ちるだろうとも言われている。
要するに、もし私が生徒会に入ったら、今まで取れていた学園のバランスが乱れて崩壊する可能性があるということだ。私になんのメリットもない。
と、このことをアスカに説明してやると、とんでもないことを言う。
「じゃあ、グルッペンさんとAさんが力を合わせたらいいんじゃないですか?」
「……あなたが何も分かっていないのがよく分かりました。
少なくとも『今』は、力を合わせるなどという愚行、するはずがありません。それに、さっきからAさんなどと馴れ馴れしく呼ばないでくださる?」
あくまで笑顔で、そう伝えた。すると、瞳に溜まっていた涙をついに流して、叫び出した。
「さっきから身分のこと言い過ぎじゃないんですか?!差別なんて酷いですよ!!」
差別?何を言っているんだこの子は。
身分があることで社会に秩序がもたらされる。だからこそ、この制度が国に採用されているのだ。それに、その身分によってやらなければならないことがある。それが、周りからしたら差別的に『見える』ことだってあるだろう。
私はその『やらなければならないこと』をしているまでだ。貴族としての威厳を示し、自分の身分を理解していないやつを教育しているだけ。
もはや、言い返すのも面倒くさい。私の口調が強いのは、分かっている。そうしているのだから。
「今までの会話を聞き、分かっていただけたのでは無いでしょうか、生徒会長。私は生徒会に入るつもりはありません」
特段驚いた様子もない。私が入らないことなんて、最初から分かっているのだろう。
「気持ちはよくわかります。が、生徒会長命令と言うことで。
それに、きっとフェリシアーノ公爵も喜ばれるのでは?」
……この糞野郎が。
最悪なことに、彼の発言で、私は生徒会に入ることを余儀なくされたのである。
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駐車場 - いや、好き。。。もう好みとしか言いようがありません更新頑張ってください…！ (10月19日 19時) (
レス) @page23 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
月光ノワール - とっても面白くて夢中になって読めました!!更新楽しみにしてます！ (9月16日 7時) (レス) @page23 id: c0f063982b (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 面白すぎるぅ！更新待ってますね！ (2021年12月25日 20時) (レス) @page22 id: ea57108b5f (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ - 更新待っています、、、めっちゃ面白かったです、、、 (2021年10月21日 15時) (レス) @page22 id: a34e3c6136 (このIDを非表示/違反報告)
時雨坂 - 更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！ (2021年2月3日 21時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カイロ | 作成日時：2020年4月23日 17時
