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142話 ページ43
涼介side
それから数日。
あまり良くならず、毎日酸素を着けて過ごしている。
昼間は、鼻に着けるタイプで夜間はマスクを着けてもらっている。
やるか迷ってたけど
今日、動脈からの採血をすることにした。
「A、今日採血するからね」
A「…採血？」
「この間もやったの覚えてるかな？
手首からのやつ…」
A「…っ…やだっ…やりたくない…」
うん、この間痛かったのが記憶に新しいからな。
やりたくないよな。
「手首が嫌なら太ももの付け根からもできるよ？
どっちがいい？」
可哀想だけど、"やらない"っていう選択肢はないんだ。
でも…どっちも嫌だよな(苦笑)
A「わかんない…(涙)」
「わかんないか〜…。
じゃあ、見えるのと見えないのだったらどっちが嫌だ？」
A「見えるのいや…」
「そっか、じゃあ今日は太ももから採ろうね」
A「ん…(涙)」
あとは、押さえてもらう人だな、
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作者名：ひかる | 作成日時：2021年2月23日 15時
