【HQ】プリンは理解に苦しむ (ページ3)

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3. 無口ページ3

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── 次の日の昼休み

いつもバレー部のみんなと食べる昼ご飯は、みんなの集まりが悪かったため中止

なのでゲームをしながら教室でご飯を食べた

食べ終えてから昨日の虎たちの言葉を思い出し、ちらりと転校生の方を見れば1人でぼそぼそとお弁当を食べていた

食べ終わったタイミングを見計らって声をかける

「………ねぇ、」

『っ、は、はい』

「…ちょっと、いい？」

人があまり通らない所へ転校生を連れてきたのはいいものの、とても気不味い

転校生って無口なのかな

今日も思ったけどあまり喋ってない気がする

…そうじゃなくて、早く誘わないと

「…あの、さ…バレーに興味ある…？」

『えっ…』

「…良かったらなんだけど、男子バレー部のマネージャー……とか、どう…？」

どう？ってなんだ

どうやって誘えばいいのかわからなくて変な誘い方になってしまった。やばい

『…わ、私でよければ…』

やばくなかった

全然大丈夫だった。よかった

マネージャーになってくれるって、とバレー部のLINEグループに送る

すぐに返信は来たけど、それを見ずに携帯をポケットにしまう

「…えっと、話はこれだけなんだけど……」

『あ、はい…』

「……敬語、クセなの？」

『えっあ、いや、そうではなくて…』

「なら普通にして。堅苦しいの嫌いだし…」

『…は、はい』

…気不味い

そう思った矢先

『あ、あの、私…標準語苦手なんやけど…』

テレビとかでよく聞く関西圏特有の訛りで喋る転校生

別に驚きはしなかった

大阪から来たって知ってたから

でも

『変やないかな…』

俯きながら顔を赤くしてそう言う彼女は

とても可愛く見えた