その38 ページ45
霞｢まだダメそう…？｣
真桜｢ん……ごめ……｣
真桜は服の袖をぎゅっと握る。
霞｢いつまでも待つよ。｣
そう言って立ち上がる。
ドクン…
霞｢…ぁ…！
やば……｣
よろけてその場に座り込む。
ジョセフ｢霞！？大丈夫か！？｣
近くにいたジョセフが傍による。
霞｢だい…じょぶ…ちょっとあっち行ってくる…｣
川の方へ走り去る。
川辺でカバンの中から薬の袋を出し、薬を飲む。
霞｢あ……ぁ……や……ごめん……なさ……
お父……さん……お母……さん……｣
胸が締め付けられる……心臓がえぐれる……
早く……早く薬を……
ゴクリ
霞｢はぁ…はぁ…はぁ…｣
承太郎｢大丈夫か。｣
後ろから声がして驚いた。
霞｢じょ……たろさ……
あの……これ…は……その……｣
承太郎｢大丈夫だ。誰にも言わない。｣
承太郎さんは静かに背中をさすってくれた。
『誰にも言わない』かぁ…
先輩も同じこと言ってくれたなぁ…。
ー大丈夫。秘密だ。絶対誰にも言わない。だから大丈夫。
安心するなぁ…。
霞｢あのね…私…両親から虐待受けてて…兄弟からも嫌われてるみたいで…
1人で思い詰めるようになって…幻覚見えるようになって…幻聴聴こえるようになって…
怖くて……そしたら病院の先生が『お父さんとお母さんには内緒だよ』って薬くれて…
幻覚も幻聴もなくなって……薬が切れたらまた……怖くて……独りぼっちは嫌で……それでっ！｣
気が付けば涙が零れていて、真っ黒で暖かい、大きな腕の中にいた。
霞｢じょぅたろさ……｣
承太郎｢もう独りぼっちで悩まなくてもいい。
俺が全て受けいれる。
俺がお前を護る。｣
そんな事を言われたのは初めてで……何が何だかわからなくなってただひたすらに泣いた。
承太郎｢落ち着いたか。｣
霞｢ん……ありがと……｣
私達は立ち上がり、みんなの所へ戻った。
ジョセフ｢霞！大丈夫か！？｣
ポルナレフ｢どこも悪くないのか！？無事か！？｣
花京院｢だ…大丈夫ですか…！？｣
真桜｢霞……｣
『否定』しろ……病弱な……隠し事ばかりの私を……
霞｢大丈夫！もうなんともないよ〜！
薬飲んでたんだ〜！｣
明るく笑う。
みんなは安心したようで、次の場所へ向かうことになった。
……あーあ……ずっと隠してたのに……話しちゃったなぁ……私の秘密……
けどまだ私の秘密はあるし……みんなはまだ仲間で…友達でいてくれるよね……
『弱虫』で『泣き虫』で『惨め』で『可哀想』な小さな私を……愛してくれるよね……
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りな(プロフ) - 名前変換無し？ (2020年1月20日 3時) (
レス) id: f571b67ee6 (このIDを非表示/違反報告)
歌詞無(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！ただいま猛勉強中ですので！頑張ります！ (2018年12月15日 23時) (レス) id: f70e0cf97f (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 歌詞無さん、良い合作ですね！私のリクエスト楽しみに待っていますね!最新も頑張って下さいね！ (2018年12月15日 22時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌詞無＆真弥 x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2018年9月9日 19時
