その121by傀夢 ページ44
零side
僕は…梨花さんと神威さんの部屋に居た。
どうして?_______“また”千亜希だね。
だから嫌なんだ…僕は、千亜希ちゃんのそういう所が嫌い。
ひとりで何でも抱える所。
僕は立ち上がり、美音ちゃんの後を追いかけようとしたら、梨花さんに腕を掴まれた。
『…?』
梨花「……行くなっ…もう、失いたくない。」
神威「? 梨花、どうした?」
梨花さんは、僕を真剣な瞳で見つめていた。
“もう、失いたくない”?どういう事?
『どういう事ですか?』
梨花「……零、お前は……僕の双子の妹だ、から」
僕が双子の妹?確かに僕と梨花さんは似ているが、双子?どういう事?
『…第一、目の色が違います。梨花さんは両目とも紫です。僕は右目が紫です』
梨花「…そ、それは!零の能力が安定して無いだけ……」
じゃあ、何で僕やママ、パパを
置いていったの?
『……そう…ですか。でも、それでも僕は行かなきゃ行けない!千亜希ちゃんと美音ちゃんに犠牲になって欲しくないですから』
僕はニコリと笑って見せた。
そして、梨花さんはこう言った。
梨花「レオは!!レオはどうするつもりだっ!!僕らの“お兄ちゃん”だよ?」
『……は?』
お兄ちゃん?どういう事なの?!
あれが…僕のお兄ちゃん??
意味が分からない。
梨花「……分かっただろう?零が殺そうとしているのは、実の兄なんだよ…だから、僕も……僕も行くよ」
梨花さんもニコリと笑って、立ち上がった。
僕ら姉妹は、神威さんに行ってきます。と伝え、ジョースター家から出た。
『……梨花も、僕と同じ能力持ってるんだよね?』
梨花「…うん、僕は“救う”事が出来る。兄さんを…」
また、戻って来た。
この屋敷に。
大切な兄を取り戻すため、僕と梨花は屋敷の中に、足を踏み入れた。
今度は操られないよ…兄さん。
僕は…千亜希ちゃんと美音ちゃんを護るために来たんだから。
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作者名:理想郷project製作委員会 x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2018年6月8日 18時