その203by歌詞無 ページ32
霞「いち兄…!握手いいですか?」
真桜「あ、あのっ…!うちもいいスか!?」
一期「どうぞ。」
長谷部「構わないが。」
握手してもらっちゃった〜!.*・゚(*º∀º*).゚・*.
霞「はわわ〜!嬉しい!ディ・モールト感激ッ!」
光「イタリア語が出るってことは…テンション高いな。」
真桜「あ…うち死んでもいいかも…」
光「いやダメだし!」
刀剣男士達と別れてしばらく歩くと街に出た。
霞「理想郷って結構広いんだね〜」
光「まああんだけいればね。」
真桜「これはかなり…」
暗殺チームのアジトがあるスラム街から見える景色は絶景。
そしてここからだと理想郷全体が見渡せる。
つい癖でパーカーのポケットに手を突っ込んだ。
霞「痛っ…!」
指先に痛みが走り、咄嗟に掴んだポケットの中身と一緒に手を出した。
霞「あ…これ…」
光「まだ持ってたの?」
真桜「思い出詰まってるしね〜」
ポケットに入っていたのは古くなったタバコとライター、そして鏡の破片。
指を切ったのはきっと鏡の破片だ。
出血した指先には黒い蛇が現れ、傷が治っていく。
霞「不思議な体だよねぇ…メデューサって。」
少しずつ治っていく指先を眺めながらそう言うと光と真桜はうんうんと頷く。
霞「アザミさん…お母さんの生み出した蛇の能力はまだ使えてる。
けどリオンの声が聞こえないんだ。」
光「ずっと後ろでうるさかったDIOと吉良も今じゃ荒木荘の住人だし…」
真桜「ネメシスとも連絡取れてないな…」
霞「理想郷…よくわかんないや…」
私はポケットにタバコとライターをしまい、鏡を見つめる。
霞「『あれ』ってまだ有効なのかな…」
光「『あれ』?」
真桜「『あれ』って何?」
霞「あ〜うん。まあ見てたらわかるよ。」
私は鏡を見つめて息を吸ってから言葉を放った。
霞「
そこにいますか?」
イルーゾォ「あぁ。ここにいるぜ。」
聞きなれたイルーゾォの声が聞こえる。
霞「イルーゾォ!」
光「凄いじゃん!何それ!」
霞「イルーゾォとの合言葉…かな。」
真桜「カッコイイ〜!」
霞「イルーゾォ…覚えてるの…?」
イルーゾォ「覚えてるぜ。」
霞「そっか。それだけで嬉しいよ。」
光「じゃあ!じゃあソルベとジェラートは!?」
イルーゾォ「ここに来た時にはいなかったが。」
真桜「そっか…みんなが覚えてるなら世界線はうちらが救ったあの世界か。」
どこかにいるのかもしれないしこの先来るかもしれない
今はその可能性を信じて待つしかないな…
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作者名:理想郷project製作委員会 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2019年1月7日 17時