Taisho.I ページ11
『あーーーー』
部屋で1人、
恐らく１階にいる家族には聞こえていないと思う。
明日から6月。
毎日増えていく課題は、
まともな授業もうけていないのに、
レベルが高くなっていって、
提出日の間隔も狭まってきて、
普段通り学校に行くよりも、
精神的に疲れる。
休日もずっと勉強、なんて、
いつぶりだろう。
初めてかもしれない。
疲れた、辛い、やめたい、
なんも考えずに寝てたい。
どんどん気持ちが落ち込んでいる時に、
都合よく電話が鳴ることも無く、
大人しく自分から電話をかけた。
寝てるかな...。
「...もしもし」
寝起きなのかいつもよりも掠れている声、
ふわふわとした口調。
もうこれだけで、癒された。
・
『大昇くん、急にごめんね』
「ううん、大丈夫」
『あのさ、今ちょっとだけ時間ある？』
「んー、ないとは言えない」
・
変な回答の仕方が、
相変わらず大昇くん、という感じだ。
・
『最近何してるの？？』
「えー、ゲームとか、ギターとか」
『そっか、』
「Aちゃんは？課題大変なの？」
『んー、まぁ、みんな一緒だからねぇ...』
・
ほんとは大変だけど、
大昇くんには変にかっこつけちゃって、
素直になれなかったりする。
・
「大変だから電話してきたのか、暇だから電話してきたのか」
「さて、どちらですか」
『大変だから電話しましたすいません』
「だと思った」
『大昇くんの声聞いたらやる気出るかなーって思って』
「Aちゃん、どーせ俺に電話なんかしなくても永遠に課題やってたでしょ？」
『...まぁね』
「相当疲れてる、とみた」
『もーね、すごいよ、ほんと』
「大学生ってレベチ？」
『レベチ』
・
そっか〜と言って、しばらく沈黙が続く。
もう切った方がいいかな、
・
「じゃあ、課題1個終わらせるごとに連絡して」
『え、なんで』
「ボイメ送ってあげる」
・
なんじゃそりゃ、と思ったけど、
彼の優しさ、なのかな？
・
『大昇くんも課題1個終わらせるごとに連絡ね？』
「Aちゃんからの一発ギャグが貰えるということで」
『やらんわ笑』
「待ってるね」
『ねぇ笑』
・
『大昇くん、電話出てくれてありがとね』
「まー、いつでも出てあげるからかけてきてよ」
『ありがと』
「はいはい、またね、」
______________________________
作者から
どんなボイメくるかな？って考えながら
課題やったら捗りそうですよね。
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まぁ(プロフ) - にょさん» コメントありがとうございますm(_ _)m わ〜！良かったです！わたしもこんな彼氏が欲しいです(笑) (2021年2月1日 11時) (
レス) id: 2d5716101e (このIDを非表示/違反報告)
にょ - タイソンくんの話、めっちゃキュンときました！癒されました〜！ (2021年1月31日 23時) (レス) id: ef7cd43d86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま。 | 作成日時：2020年1月8日 21時
