＊トラ子のための妄想短編集ぱーとつー＊

＊Kaito.N＊ ページ10

あなたside



ただいまー。



と、自分しかいない部屋に言ってみる。





今日はすごく疲れた。





ライブの隣に、うみんちゅの規定外うちわを持った人。




彼のファンと、

ほかのメンバーのファンに挟まれたわたしは、

すごく疲れたのである。




ファンマナー悪すぎるよ。




彼に内緒でライブに行ったんだけど、


たぶん、気づかれなかったなぁ。





言わなければ、バレないし、黙っておこう。






かいとA!今日来てくれてありがとう(ハート


かいとAいたから、俺頑張っちゃった!!


A私いなくても頑張ろうね。笑


Aてか、よく分かったね??


かいとわかるに決まってんじゃん!


かいと今から家行ってもいいー??


Aいいけど、部屋汚いよ


かいと綺麗にしといて!笑


Aはいはい笑笑







けどまぁ、


あのファンの民度と、(口悪いな)


海人は直接的な関係はないし、


海人を嫌いになる理由はない。







「Aー？？鍵開けてー？」


『うっさい！苦情くるわ！』


「あ、きたきた」






「ただいまー」


『おかえり？？』


「おれどーだった？？」


『変なファンに構ってる時間あるなら、彼女に構え馬鹿野郎』





という、アイドルの彼女として失格の発言。






「Aの隣にいた人？？」


『そうそう』


「だってあの人、俺がAに構ったら怒りそうだったじゃーん。怖かったー」






そーゆーこと？？そーゆー理由？？







「今から構ってあげるから、ほら、ね！」




わたしも単純だから、
そう言われればさっきの不満は無くなる。






『あ！YSSB良かったよ』


「Aよく聞いてるもんね」


『海人の影響だね笑』


「失神した？」


『ううん！全然！』


「してないのかー笑」







他愛ない話できることって幸せ。




それは海人と出会ってから、知ったこと。

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