＊トラ子のための妄想短編集＊ (ページ9)

今日:35 hit、昨日:10 hit、合計:128,945 hit

・ページ9

あなたside

まぁ、聞いたよね

海斗「顕嵐が悪いわけじゃなくて、あいつが顕嵐におちただけ。」

つまり、宮近の元カノが顕嵐くんに惚れてしまったと

で、顕嵐くんも実はその子のことが好きだった

「そうなんだ...」

海斗「これでよかったんだよ」

今の話整理するとさ

「宮近は...わたしのこと好きじゃないじゃんか...」

海斗「は？何言ってんの？」

「だって、宮近は嫌いで別れたわけじゃないんでしょ？」

海斗「いや、おれ、一途じゃない子無理だから」

...なんてことを.....と思ったけど

それが救いだった

海斗「Aは、ずっと一途に先輩のこと見てた」

好きだったんだもん...当然じゃん

海斗「そんな真っ直ぐに誰かに想われてるのが羨ましくって、Aに想われたら幸せだろうなって」

珍しく、ものすごく照れた表情で言うから

もっと好きになる

「宮近...」

海斗「Aのこと好きだから、それだけでいい」

海斗「俺と...ずっと、一緒にいろよ...」

１回の失恋が、人の心を傷つけるのと同時に

成長させるし、

次の恋を始めようって気にさせてくれる

わたしも宮近も、同じだ

「毎日毎日、宮近がいたから笑えてる。」

「宮近に、いつも幸せにしてもらってたんだよ」

だから、

「好き」

ってことだよね、きっと。

海斗「やっと、つたわった」

「やっと言えた」

海斗「いつから？？」

「いつだろね」

海斗「そこシークレットにすんなよ」

「いやだね、秘密厳守」

海斗「はぁー？」

わたしはたぶん

あなたのおかげで

笑えていて、

毎日が楽しくて、

幸せなんだ

「宮近、わたし重いかも」

海斗「まず、俺が重いから」

「めんどいかも」

海斗「おれもめんどいとこあると思う」

なんか、力が抜けたように笑う宮近の姿が

普段見れないからおもしろい笑

「宮近、かわいいとこあんね笑」

海斗「かわいいはやめろ」

「はーい笑」

海斗「だって、おれ一生振り向いてもらえないと思ってたもん」

「わたしも、一生言わないで終わりそうだった」

でも、それじゃダメなんだよね

言わないと、伝わらないし

叶わないし、結果にならない

「これから、よろしくお願いします」

海斗「こちらこそ」

伝えてよかった。

七五三掛先輩にも、感謝しなきゃ

顕嵐くんと、宮近の元カノさんにも