＊トラ子のための妄想短編集＊ (ページ8)

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＊Kaito.Mi＊ページ8

あなたside

新学期だ

私のクラスには相変わらず宮近。

なんだろ、腐れ縁？←

海斗「今年もよろしく♡」

「はーい」

ただ、ひとつ。気になることが

宮近の元カノがクラスにいるらしい

海斗「気まずいわー」

なんてほざいてる。

こっちからしたら、

また付き合いだしたらどうしよって感じなのに。

海斗「合わないことってあるし、」

「宮近、あのさ」

海斗「ん？」

「あの時の言葉って、信じてもいいやつだよね？」

海斗「信じろよ。てかさ、」

海斗「それ聞くってことは、もう俺のこと好きってこと？」

そんな会話、教室でしてくんなよ。

まぁ、2人でどっかに行って話す方が

どうかしてるか。

「わかんない」

海斗「はー？お前俺のことどう思ってんの？」

なんだろ、どう思ってる？って言われても

わたしの失恋をさりげなくいつも励ましてくれて

いっつも明るくて、うるさくて、つまんなくて、

それが面白くて、

部活の時はまじめで、仕事手伝ってくれて

気づいたら隣にいてくれて、

いないと寂しくて、

って、案外あるなぁ

海斗「そんなにたくさんあるの？」

海斗「どっかいってたけど笑」

海斗「全部聞きたい」

「わかった。たぶんね、」

「まだ不安なんだ。」

海斗「でもさ、俺わかるもん。」

海斗「Aは絶対、俺のこと好きになるもん」

「ばかじゃないの笑」

海斗「ほんとほんと！まじで！絶対好きになる！」

「どっからその自信...」

いつもの調子で返そうとしたら

顕嵐「宮近」

目の前にかの有名な阿部顕嵐くんがいた

は、宮近、この人と仲良いの？

海斗「あらんだ」

顕嵐「宮近が言ってたのってこの子？」

海斗「うん」

顕嵐「へ～」

海斗「俺のだから。顕嵐にあげないからねー！」

「いつからあんたのものになったんだよ」

海斗「今この瞬間」

顕嵐「ふられてんじゃん笑」

海斗「ふられてねーしー」

顕嵐「...本気なのな」

海斗「あらんに、もう取られたくねぇ」

顕嵐「...」

苦笑いの顕嵐くんと、

真顔の宮近。

顕嵐くんに、何を取られたの？なんて

聞かなくてもわかる

宮近の元カノは顕嵐くんの彼女だ

今気づいた。

顕嵐「あれ宮近もしかして話してないの？」

海斗「Aに話したってなぁ...笑」

「な、なによ」

海斗「知らね」

む、むかつく...