＊トラ子のための妄想短編集＊ (ページ7)

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＊Noel.K＊ページ7

如恵留side

お花見の季節。

近所の公園も、満開。

なのに、人が全然いない。

だから1人で花見をしてみる。

咲いたばっかりなのに

もう花びらが散ってる...

儚い。

「やめ...て...」

女の子の泣きそうな声が聞こえた

その方向には、40代くらいの男の人に必死に抵抗する女の子がいた。

如恵留「ちょっと、なにやってるんですか」

男「.....あ？」

如恵留「警察、呼びました」

男「...」

無言で去っていった男。

如恵留「大丈夫ですか？？」

「.....ありがとう」

そばによると、ふわっと香ったシャンプーの匂い

多分、地毛が茶色いのかな。

自然な茶髪と、やわらかくてふわふわした髪質。

色白な肌。

か細い声だけど、綺麗な声。

「.....ほんとに、ありがとう」

如恵留「ねぇ、あの人知り合い？？」

「...体だけの...関係...？ってやつ」

おっと、、、、まさか、この20歳くらいの女の子からそんな言葉がでるとは。

「わたし、帰る家ないの...」

如恵留「...うち、くる？」

多分、そういう手口なんだろうな。

でも、この子ならいいや。って。

「あなた、綺麗な声してるね」

「それに、指も綺麗。」

「目も綺麗だ。」

如恵留「君も、綺麗な声だよ。」

如恵留「髪も、肌も、綺麗だよ」

初めて、目が合った。

目が合った時に、
あ、俺おちたんだなってわかって

「あなた、変わってる。ちゃんと、目を見て話してくれた男の人は初めて。」

「ほんとにしばらく居候しようかなぁ。」

「あ、それともずっといてもいい？」

如恵留「え？１回きたら、帰れないし、帰さないよ？」

「なにそれ、あなたやっぱり私の好みの人だ。」

わからない。わからないけど、

言えることは、今日桜を見に来てよかった。

名前も聞かずに、

女の子を家に連れて帰るなんて、

俺、変わってるのかな笑

＊作者＊

あ、後味悪い系作品。

すみません。笑