＊トラ子のための妄想短編集＊ (ページ1)

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＊Kaito.Mi＊ページ1

あなたside

クリスマスは終わったのに

わーわーギャーギャーやってるバスケ部の男女。

ま、クリスマスは大会だったからしょうがないか。

部長「マネ！ジュース補充よろしく！」

「はい」

あ、私は高校1年で男バスのマネやってます

私が男バスのマネになったのにはわけがある

七五三掛先輩、かっこいいなぁ...

でも、先輩には彼女がいる

女バスの部長さんらしい

龍也「俺ら向こう行こ？」

彼女「えー、？」

手を引っ張って隣の部屋に向かった先輩たち。、

もっと早く、彼女がいること知ってれば

こんなめんどくさいマネージャーしなかったのに

海斗「やっぱ、好きなんじゃん」

「宮近、なに？」

こやつは、バスケ部の1年で割とバスケが上手いことで有名なんだそう。

変に絡まれるから、うざいなぁと思うこともしばしば。

海斗「しめ先輩のこと、早く諦めればいいじゃん」

特徴的なキラキラした大きな目で私を見てくる

「あきらめるのは難しいの、宮近には分からないだろうけど」

海斗「ほら、好きなんじゃん」

「あ、誰にも言わな...」

海斗「言わない言わない。誰も気づいてないよ、多分」

もういいや、

言っちゃえばいい。

悪い人じゃないことだけは分かってるから

「でも、、、もう、そろそろ無理かも」

海斗「じゃあ、いいじゃん。俺で。」

「宮近が七五三掛先輩のこと好きなの？」

海斗「ばかでしょ。Aが、俺のこと好きになってくれればいいの。」

...は？

さりげなく、名前で呼ばれてキュンとしたし

俺のこと好きになってくれれば...ってなに

海斗「反応してよ笑」

「できないでしょ。」

海斗「俺、Aのこと気になってるけど、、、」

海斗「Aは俺のこと、気になってないの？」

あぁ、やられた

そういう落としかたなの？

慣れてるの？

もしかしたら、先輩のこと忘れられるかも

「気になる...かも」

私の言葉に

ほらね。とでもいいたげなドヤ顔宮近。

海斗「絶対、忘れさせてやるぜ」

「そのキャラやめときな」

一歩、踏み出せそうな予感。

この一瞬で、

全く興味のない相手に

落ちた...

かもしれない。