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A視点
家康「…お前は"本当に"地球儀が好きだな？」
信長「嗚呼、実に面白い」
家康「何が」
信長はトントンと、大西洋を指さした。
信長「此処から見れば日本は裏。全てが表で全てが裏…そこが面白い」
家康「明確な表があるだろう」
信長「…何処に」
家康は軽く地球儀を回し、とある場所…日本を親指でしっかり指さした。
家康「俺がいる場所が表だ」
信長「…うつけが」
家康「ゴミが」
家康はそのまま散策すること無く図書室を後にした。
裏表…。
みやび「明智くん、もう大丈夫です！」
『明智、どうした』
何やら暗い顔をしておるが…。
まさかじゃないが…。
明智「あ、いや、何でも…ありがとう」
『礼を言われる程でもない。そうだろう信長』
みやび「…信長くん？」
何も言わない信長の方へ目をやると何か考える様に地球儀を見つめていた。
旗印戦に夢中になっているといつの間にか外は橙色に染まっておる。
そこでみやびが作戦会議を開く事を提案した。
断る理由も無いため吾らはホワイトボードとみやびを囲むように椅子へ座った。
みやび「いいですか。今回の旗印戦の制限時間は24時間。その内の朝8時から夕方5時迄は学校に居なくてはいけないルールです。恐らく家康くんは、明智くんの下校のタイミングを狙ってくるはず」
明智「そうですよね」
みやび「明智くん、どうするおつもりで？」
明智「僕は今夜、此処に泊まろうと思います」
みやび「それは危険ですわ！家康くんが夜中に来ないとも限りませんし！」
明智「家康くんの行動は分かります」
と言いますと？と言ったみやびにカードフォンからメッセージの画面を見せる。
それは細かく更新されている様だ。
明智「反家康同盟のメンバーが、家康くんの現在地を随時伝えてくれます」
みやび「それでも、やっぱり…」
『みやびがそこ迄不安がるならば吾も共に泊まろう』
みやび「Aさんも！？」
『心配せずとも、しっかり守るに決まっとるだろう』
みやび「そう、ですか…」
明智「だから、僕の事は気にせずに」
すると今の今まで黙って寝転んでいた信長がバッと顔を上げた。
そしてそのまま明智を横目で見るや否やスタスタ図書室から出ていった。
『みやびもあまり遅い時間に帰れば輩に捕まるぞ』
みやび「ご心配いただきありがとうございます、では」
足早と信長の後を追って帰っていくみやびの後ろ姿。
数秒もすれば図書室には沈黙が訪れた。
その沈黙を破ったのは明智だ。
終わり
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さら - このお話も凄く大好きです！！上杉くん推しにして欲しいです！！上杉くんのお話少ないで！！いつも更新楽しみにしてます！！ (2022年9月7日 0時) (
レス) @page11 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
琉闇(プロフ) - 可愛い、！！夢主ちゃん可愛い！神だぁ、 (2022年8月29日 5時) (レス) @page22 id: e6fba14b0d (このIDを非表示/違反報告)
ふゆう - とっても面白いです！ (2022年8月24日 7時) (レス) @page10 id: 34f774734d (このIDを非表示/違反報告)
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