第一話「絶対は絶対にない」 ページ4
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学校へ行く前、玄関に飾ったお母様とお父様、そして幼少期…忌々しい頃の吾が居る写真に合掌をする。
『お母様、お父様、どうか天国で見ていて下さいませ。本日から吾、高校へ行って参ります』
合掌を止めて靴を履く、まだ春先にも関わらず日照りの空がまるで嘲笑う様に吾を照らしていた＿＿＿＿＿
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A視点
銀杏高校。
日本屈指の不良校として有名なその高校に吾は今から入学をする。
中でも"特進クラス"と言う少々変わったクラスらしい。
"此奴の言葉遣い気持ちわりぃから近づかない方がいいぜ"
"お前、お母さんとお父さんいねーんだろ!"
"あの子何かの病気持ってるみたいだよ…なのによく平然と中学来れるよね…"
今までとは環境が一変している。
中学までの友情など、今から関係ないわ。
山を下って正門まで来る。
すると何か物が飛んできた。
それは誰かのバッグ。
横にはじじぃの様なよく分からんチャームが付いていた。
「すみません！それ私のでして…」
『嗚呼そうか。そなた、名はなんと言う？』
みやび「はい！私特進クラスの日下部みやびと申します！」
確かに服装からして他のとは違うようだ。
チラッと中を覗けばジャージの連中。
確か特進以外みな制服がジャージだったな。
『申し遅れた。吾、錠跡Aと申す。そなた…いや、みやびと同じ特進だ。』
みやび「じょ、うせき…A！？とな！？」
吾はそんなに有名だったか？
だとしてもみやびと会ったことなど1度も無いはずだ。
みやび「錠跡Aのその美貌は日本全体見ても指折りに入る。しかしそんな美貌持ってしても他の武将達と同盟を一切組まなかった…！そんな一匹狼の筈なのにみなこぞって彼女を欲した…その錠跡Aとな！？」
指折りに入る美貌…？同盟…？武将…？
一体この娘は何を言っておるのか…
みやび「しかし錠跡Aは謎の死をしており、見つかったのは死後数日経過した後だった…刺傷などの目に見えるものがなかったり、病気にかかっていたとも記されておらず、未だにその謎は突き止められていない…」
まだブツブツ何か言っている。
少し飽きてきたぞ。
辺りを見回すと目の前から手を挙げ、横断歩道を渡るとてもおかしな格好をした奴がいた。
特進か。
『それよりみやび、そなたは中へ入らぬのか？』
みやび「みやび…！あ、えっと中に特進を入れないようにする人たちがおりまして…」
なんと無礼な奴らだ。
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さら - このお話も凄く大好きです！！上杉くん推しにして欲しいです！！上杉くんのお話少ないで！！いつも更新楽しみにしてます！！ (2022年9月7日 0時) (
レス) @page11 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
琉闇(プロフ) - 可愛い、！！夢主ちゃん可愛い！神だぁ、 (2022年8月29日 5時) (レス) @page22 id: e6fba14b0d (このIDを非表示/違反報告)
ふゆう - とっても面白いです！ (2022年8月24日 7時) (レス) @page10 id: 34f774734d (このIDを非表示/違反報告)
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