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A視点
秀吉にも茶を点て、前へ差し出す。
秀吉「お手前頂戴いたします」
しっかりとした所作を行い、茶を口へ運ぶ。
秀吉「京都。通園の宇治茶ですね」
魔村「正解。これにより旗印戦、秀吉くんの勝利」
法螺貝が鳴らされるといつもの秀吉に戻った。
秀吉「っしゃぁー！！」
榊原「てめぇの得意なもんで来やがって！」
秀吉「ちゃこちゃこどうでもええこと言うてんちゃうぞ」
酒井「この卑怯者が！」
秀吉「ヒップぺんぺーん！」
やめろ空気が冷える。
何故吾が頭を抱えねばならぬのだ。
魔村「続いての旗印戦ですが、掲げたのは再び秀吉くん」
酒井「はぁ！？」
榊原「連続！？」
秀吉「ちーっす」
『教室に戻りたいんだか…』
次の勝負は将棋。
一応知ってはいるが…。
魔村「旗印戦。早指し将棋、開始」
一手一手を慎重に出す秀吉。
数分もすれば二人とも王手になった。
無論二人は悔しそうに負けを認めた。
魔村「秀吉くんの勝利」
秀吉「搭載されてるスペックがちゃうねん。もーっと頭下げんかい。地べたにキスするようにー」
酒井、榊原「「ひーでーよーしぃ！！」」
秀吉「んーまっ」
もう嫌だはよしてくれ。
何故か疲れきった吾は教室の近くの椅子に座った。
『はぁぁぁぁ…』
みやび「凄いお綺麗でしたよ」
『嗚呼みやび…吾の旗印戦以上に疲れてしもうた』
みやび「ふふっ」
秀吉「みやびちゃーん！Aちゃーん！見た？俺の…王手」
みやび「見ましたよ」
『正直スカッとはした』
しかしあまりああいう固い場に居たくはない。
緩い方が楽なのだ…。
すると何処からか井伊がきた。
井伊「おい猿。お前みたいな卑怯な奴初めてだよ」
井伊、そなたは言えなくないか？
秀吉「戦は腕力だけやない。ココ、ココ」
秀吉は煽る様にこめかみを指で叩いた。
井伊「ちっ、卑怯な猿が…」
秀吉「卑怯で結構！勝てば勝ーち！」
『彼奴、反感を買わなければ良いが…』
秀吉に続いて帰っていくみやびを見ながら言う。
井伊「やけに猿の肩持つな」
『…そんなつもりはとうにないぞ？吾はどちらにも俯瞰で見ているのみだ。秀吉の味方でもなければ井伊、そなたの味方でもない』
井伊「…そうかよ」
『嗚呼。ではな』
どちらかにつけば最悪な結果が自分に降りかかる可能性がある。
吾はただそれを無くしたい、秀吉よりも酷い卑怯者なのだから。
その様な会話を、誰かに聞かれていたとも知らずに。
2人に無理言って一緒に帰らせてもらう。
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さら - このお話も凄く大好きです！！上杉くん推しにして欲しいです！！上杉くんのお話少ないで！！いつも更新楽しみにしてます！！ (2022年9月7日 0時) (
レス) @page11 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
琉闇(プロフ) - 可愛い、！！夢主ちゃん可愛い！神だぁ、 (2022年8月29日 5時) (レス) @page22 id: e6fba14b0d (このIDを非表示/違反報告)
ふゆう - とっても面白いです！ (2022年8月24日 7時) (レス) @page10 id: 34f774734d (このIDを非表示/違反報告)
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