第二話「勝つと思えば勝つ」 ページ18
A視点
初の旗印戦から3ヶ月。
今はもう真夏だ。
そんな時に朝から旗印戦が始まっていた。
みやび「ビートで倒す？一体どういう事でございましょうか…」
秀吉「これも旗印戦」
黒田「戦いの手段は別に喧嘩だけではない」
視線を前にすればまたあの4人が集まっている。
今回も4人が仕向けたのか。
武田といい上杉といい、2人は何かしてしもうたのか？
画面に目をやれば精神統一して微動だにしない上杉の横に何とも雑な文字で[上杉謙信をビートで倒す 緑川裕宇]と書かれていた。
緑川と言う男は上裸でドラムを叩いている。
正直言って耳障りだ。
『あれの何処がいいんだか』
魔村「只今の採点を、音楽教師の滝山連之助先生。お願いします」
滝山先生と呼ばれたメガネをかけている男が手に持ったタブレットを軽快に叩く。
魔村「採点は、100点」
ホールの上部に映し出された100pという文字。
正味あれの何処に100の要素があるのか吾には理解し難い。
緑川「よっしゃー！！やったぜいちごちゃーん！！」
謎の人物を口に出し、喜ぶ緑川とジャージ軍団。
4人「「「「はい！上杉おわたー！」」」」
後前列4人。
黒田「これはどう頑張ってもひk((秀吉「引き分け！」」
前と同じ様に横取りをする秀吉に、黒田は思いっきり机を叩いた。
今更だが吾は明智の椅子に寄りかかった状態で見ている。
そんな明智は、
明智「上杉くーん！！えへぇーん！」
と、見事に号泣中、
あんな訳の分からない者に負けるほど落ちぶれていないと思うが…。
伊達「明智、泣くな」
明智「…誰？」
見ればまた何やらコスプレをした伊達の姿。
伊達「バッハだ」
黒田「…それは、ヨハン・セバスティアン・バッハか？」
伊達「そういう名前なのか」
知らずにそのような格好をしておるのか。
呆れてものも言えんぞ。
魔村「それでは上杉くん、ステージへどうぞ」
やっと上杉の番。
上杉が何かにかかっている布を取った。
取った物の下に隠されていたのは琵琶だった。
『何故琵琶なのだ？』
みやび「上杉謙信は琵琶の名手として知られているからですよ！」
みやびはそう言ってくれたが…名手、なのか？
何故そんな事も知っている…？
まぁ良いか。
席の周りにいた吾らは食い入るように画面に注目した。
みやび「上杉くん…頑張って下さいませ…！」
みやびも心配そうな声で願っていた。
流石に負けるわけないだろうが、一応の保険だな。
吾も気を抜かず見ておこう。
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さら - このお話も凄く大好きです！！上杉くん推しにして欲しいです！！上杉くんのお話少ないで！！いつも更新楽しみにしてます！！ (2022年9月7日 0時) (
レス) @page11 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
琉闇(プロフ) - 可愛い、！！夢主ちゃん可愛い！神だぁ、 (2022年8月29日 5時) (レス) @page22 id: e6fba14b0d (このIDを非表示/違反報告)
ふゆう - とっても面白いです！ (2022年8月24日 7時) (レス) @page10 id: 34f774734d (このIDを非表示/違反報告)
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