この恋は狂ってる。【黒】【男主】

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Aside



生暖かい感触が俺の唇に伝わった。



それが目黒くんの唇だと理解するには、時間がかかった。







『………………っ、/』






顔にありえない程熱が伝わるのがわかる。
お、俺、


キスしちゃったって、こと、？







『ご、ごめんなさ……』




「…………………………」




めちゃくちゃ目を見開いてこちらを見ている目黒くん。
ホントに申し訳ない……。




『ご、ごめんね、？』





そう言うと、目黒くんはムクっと起き上がってこちらに向き直った。







「……俺とのキス、嫌でした？」





…………嫌？いや？……そんなこと、なかった。全然、やじゃない。




『や、じゃなかった、です』





恥ずかしくて小声で言ったのに、その言葉は目黒くんに聞こえていたみたい。




「ぇ、/」




目黒くんの顔がみるみるうちに赤くなっていった。ゆでダコみたい。





「まっじで……それどういう意味かわかってます？」





『え？』





「あーもう！いいですよ！」






と、トイレ借ります！と言って部屋を出ていってしまった。まだ、唇には目黒くんとのキスの感触が残っている。

……あーだめだめ。思い出す度恥ずかしくなっちゃう。













目黒くんの顔見れない。向こうはめちゃくちゃ見てくるんだけど。怖い。



「やべー、まじ可愛いっすね」
「俺見ると思い出しちゃうんすか？」




ニヤニヤからかってくる目黒くん。ホントのことだから何も言えないけど。




『目黒くんのばか』




「うわ今のばか超可愛かったんですけど」
「録音するんで、もう1回！」




『やだ！』






目黒くんは悪魔だ。













『事務所まで来てくれてありがとう、！』




「いーんですよ！俺が長く一緒に居たかったんで」





そんなことサラッと言える人いる？





「じゃあ、仕事頑張ってください！」



『ありがとう、！』





そう言って目黒くんとは別れた。仕事昼からだからって事務所まで着いてきてくれるの優しすぎない？
おかげで楽しかったし。









『おはよー、』




「「「おはよー」」」






メンバー3人から返ってくる挨拶。水紀はまだ来てないみたい。





そう思って、準備しようとカバンを開けると、見知らぬ腕時計が入っていた。







……これ目黒くんのだ。俺が支度する時に間違えて入れちゃったんだ、多分。近くに置いてあったのかも。












　


あ、やばい。目黒くんでキス思い出しちゃった。


　


　

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