この恋は狂ってる。【黒】【男主】

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目黒side



スイーツも喜んでくれたし。これで好感度アップか〜。なんて呑気に過ごしてたら時刻はもう12時。



ちなみに、阿部ちゃんと別れたあと、俺はコンビニに寄ってからここに来てるから、Aくんの家に来たのはバレてないはず。


バレたらまたやな顔されちゃう。










そろそろ帰るか、となって玄関を開けると土砂降りの雨。シナリオ違い。いやでもラッキーか？



いや、ここはAくん優しいからな、傘貸してくれちゃうよなぁ。




『ご、ごめん……この前傘盗まれたばっかだった……』




まじすか！じゃあここいていいすか！？とか言いたいけどそんなこと言ったらなんだこいつって思われるな。




うーん……。と悩んだAくん。しばらくしたら、パッと顔を上げて俺に言った。










『じゃ、じゃあ、うち泊まっていきますか、？』












は？今、泊まるって言った？待って。こんなことがあっていいのか？



「えっ、い、いいんすか？」



『い、いや、もちろん、いつもこっちが助けられてばっかりだからっ……』




可愛すぎる。いやでもこんな危ない男をホイホイ泊まらせちゃだめでしょ。いや俺は泊まるけど。



「まじすか、じゃあ、お世話になります！」





っしゃー。最高。好きな人と一晩過ごせるとか、これ以上の幸せないよ。
















風呂。なんかめっちゃいい匂いする。女の子みたい。めちゃくちゃ綺麗にしてんなぁ……。



そんな変態みたいなことを考えながら風呂から出る。







「風呂ありがとうございました」



『うん、！ぜんぜ……って！ぁ、え、』




めちゃくちゃこっち見て口パクパクさせてるから何事かと思ったら、上裸だった俺。
やべー、いつもの癖。



「あ、すみません」



と謝ると、Aくんは顔をそらしながら『だ、大丈夫、』なんて言ってる。
なに？俺の身体見て照れてんの？くそ可愛いんだけど。



「なーに照れてんすか」



『ぇ、ぁ、あの、ふ、腹筋、かっこいいな、なんて』



　
とめちゃくちゃ赤い顔で言われる。
危な。襲いかかるところだったけど。



「何その顔、誘ってます？」



『誘っ……！？ち、ちが、』
『お、俺も風呂入ってくる、！』






あー逃げられちゃった。まじで無自覚ほど怖いもんはねぇな。あれ無自覚なのやばくない、？
よく今まで襲われなかったな。いや襲われてるかもしれないけど。







とりあえず、Aくんの風呂上がりを楽しみに待つことにした。

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