この恋は狂ってる。【黒】【男主】

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目黒side



最近作った俺らの習慣。金曜日にご飯を食べに行く。もちろんお互いが忙しい日は辞めようってなってるけど。

　

今日は会える。いやー、1週間ぶりなのにめちゃくちゃ久しぶりな感じする。



そんなことを考えながら待っていると、Aくんが個室に入ってきた。



『や、やっほです』



「やっほです」



慣れてくると普通だけど、会った瞬間はめちゃくちゃタジタジしてんの。超可愛い。



「あれから大丈夫でした？」



『で、電話は大丈夫だった、んだけど……』



と口をごもごもさせるAくん。なんか言いづらそう。あはは、可愛い。



「けど？」



『今度は手紙が……』



「手紙？」



『えっ、と、なんか気持ち悪い文で、』



気持ち悪い……文ねぇ。いつも見てるよ〜とか？可愛いね大好きだよ〜とか？



「いや、思い出したくなかったらいいんすよ」



『えっ、ぁ、ごめんね、？ちょっと怖くて、』





あ、怖がってる。あー、また困った顔してる。可愛いね。食べてあげよっか。




「今度は手紙っすか……」
「防ぎようがないっすね、」




非通知は連絡先消せばいいけど〜。手紙はどうにもならないよね。





『そ、そうなの、だから、あえて取らないようにしてるんだけど、』



取らないようにしてる……？あ、ポストから取り出さないようにしてるって事ね。




「ナイスアイデアっすねそれ」
「もう完全無視ですよ無視！」


　

なんでニコニコの笑顔で言うと、少し安心したようにAくんが微笑んだ。



『だ、だよね、無視でいいよね、！』



まるで自分に言い聞かせてるみたいだけどね。



「とりあえず今日は忘れて飲みましょ？」



『うん、』



















『あ、ありがとう、いつも話聞いてくれて、』



「ぜーんぜん！もっと頼ってくださいね」



『ありがとう、』
『目黒くんって、優しいね、』



なんてニコッと笑っていうAくん。正直いってありえないほど可愛い。何？堕としにきてる？



「いやいや、そんなことないっすよ〜、」



『目黒くんも、お、俺で良かったら相談、してね、？』




こんな可愛いこと言う？じゃあ相談しましょうか？
あなたを堕とすにはどうすればいいですか〜って。



「あざっす！！」



まあ、そんなこと言ったら嫌われちゃうから絶対聞かないけど。



そんなこんなで、Aくんとは解散した。









　


あ、そうだ、手紙無くなりそうなんだった。
帰りに買いに行こ。
　

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