この恋は狂ってる。【黒】【男主】

22. ページ23

Aside



色々落ち着いたみたいでよかった〜。水紀とも元通りかな、俺が言いすぎちゃったのが悪いんだけど、

やっぱり平和が1番だよね。



マネージャーさんの車に乗りながら呑気にそんなことを考えていた。

　


　

そんな時、電話がかかってきた。表示されたのは"目黒蓮"。なんかあったのかな？


『も、もしもしっ……？』


「あ！出てくれた、良かった〜」


『ど、どうしたの、？』


「あーっと、今からちょっと大事な仕事で。緊張してるから、声聞きたいな、みたいな」


何それ……、めちゃくちゃイケメンなこと言ってる。声聞きたい！？初めて言われた。



『えっ、俺の声で、元気出る、？』


「もう既に元気になりました」


『俺で、良かったの、？』


「Aくんじゃないと元気でないんで」



やばい。今めちゃくちゃ顔赤い気がする。なんかそんなこと初めて言われたし。



『て、照れるね、笑』


「…………ぁーちょっと可愛いが過ぎますね」
「襲っちゃいますよ？」


『襲っ……！？俺×されちゃう、！？』


「やばい純粋くんなの忘れてました」



襲う！？ナイフでグサッ、みたいな？鳩尾に膝蹴りみたいな？手刀でドン！みたいな！？


「まぁとにかく、めちゃくちゃ元気出ました」
「逆に元気すぎてどうにかなりそうです」

　
『そ、それは良かったの、？』


「はい！」
「Aくんも仕事ですか？」


『うん、今マネージャーさんの車乗ってるよ』


「じゃあAくんも頑張ってくださいね！」


『あ、ありがとうっ！』



それからまたご飯行きましょ！って言われて電話が終了した。なんか俺まで元気もらっちゃったなぁ。
目黒くんと話してると楽しいって言うかなんて言うか。



マ「彼女？」


『ぅえっ！？ち、違いますっ！』



急にマネージャーさんがこちらを振り向いて言ってきた。会話の内容だけ聞いてたらそうかもしれないけど！



マ「照れるねっ、とか言ってたじゃん」


『い、言いましたけどっ、』
『と、友達、なんで、』


マ「ふーん？笑」


絶対勘違いしちゃってるこのマネージャーさん！！ふーんて笑ってるもん。


『ち、ち違いますからね、！？』


マ「はいはい」


『ちょ、ちょっと、もぅ……』



だめだ信じてくれない。俺彼女さん持ってると思われちゃってない？



『あ、相手、男の子ですからっ！』


マ「……まさかのBL？」


『だ、だから違いますって、！』


　


俺のマネージャーさん。全然話聞いてくんない。
　

23.→←21.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す