この恋は狂ってる。【黒】【男主】

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目黒side



地声まで綺麗だった。この至近距離で見ると顔のきれいさがよく分かる。ずっと俺の頭の中でちらついていた顔。


なっがい睫毛。ちっさい顔。シュッとした鼻に大きな目。
ほんとに綺麗な顔だな、と改めて思った。




『あ、あの、大丈夫ですか、？』



「…………えっ」



やばい話しかけられてる普通に。こんなにも言葉が出ないものか？



「さっき、パフォーマンスしてた、えっと、」





名前がわからん。どうしよう今聞くべきか？いやでも……
名前を聞くのはこのタイミングしかない。これを逃したら多分一生ない。聞け、聞くんだ目黒蓮。




「すみません、お名前教えて頂いてもいいですか」





そう聞くと、彼は少し戸惑ったように言った。



『えっ、えっと、望月Aです』



もちづき……A。可愛い名前。名前まで可愛いとかなんなの？めっちゃ戸惑わせちゃってるけど。ごめんなさい。


『あの、えっと確かsnowmanさんの、』



「目黒です！目黒蓮です」



『めぐろ…………れん、』





うおー破壊力。ちょっと人見知り気味なのかな、オドオドしてるのも可愛いけど。
絶対グイグイ行くと嫌われるやつだ。



「さっきパフォーマンス見てて、めっちゃかっこいいなーって思って」



『えっ、見てたんですか……恥ずかしい、』



なんで少し顔を赤くしながら俯いた望月さん。ちょっとパフォーマンスとのギャップがすごすぎない？



「めっちゃかっこよかったです」



『あ、ありがとうございます？』



何故か疑問形の望月さん。年齢とか気になる。見た目的に年下っぽいけど年上かもしんない。何もわかんねえ。




「あのー、年齢聞いても？」



『……一応24です、』



「一応？」



『いや、良く10代に間違われるって言うか、幼く見えるみたいで、』



見える見える。多分本人コンプレックスなんだろうけどめっちゃ見えるから。24なら俺より歳上だし。


「確かに幼く見えます」


『……ですよね、』



あ、やばいしゅんとしちゃった。めちゃくちゃ悪いやつじゃん俺最低。



「でも若く見られるのは悪いことじゃないですし！」



『めっちゃポジティブですね、笑』



笑った！めっちゃ可愛い心臓ギュンってなった。死ぬかと思った。



「あ、俺は23です」
「なんで全然ためでいいです」



『えっ！？良くないです、良くない……』






ちっちゃくなっちゃった。ほんとに人見知りなんだなぁ〜。その方がなんか可愛くていいけどね。
　

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