この恋は狂ってる。【黒】【男主】

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目黒side


話を聞いて、とりあえず水紀って奴がやばいのはわかった。パスワード知ってんの？覗き見とかしてるってこと？



「もう、関わるのやめた方がいいですよ、」



『え、』



そう言うと、Aくんは驚いた顔をしてこちらを見た。


「だって危ないじゃないですか、いつか嫉妬で×されちゃいますよ」



『しっと……？』



あ、やばいこの人超鈍感だ。それくらいがちょうど良かったりするけど。可愛いなぁ。



「俺と最近よく連絡とったり飯行ったりしてるから、嫉妬してるんですよ」



『心配性すぎるのかな、水紀は、』



心配性、どころの話じゃないでしょ。あんだけ執着して嫉妬して。それにAくんは気づいてないんだろうな〜。



「まぁとりあえず！ちょっとは距離置いた方がいいです」



『でっ、でも、大事なメンバーだし、友達だし、』



心優しいこと。よくあんなことされてこうやってあいつのこと庇えるよなぁ。



「じゃあ、携帯とか手の届くとこに置くんじゃなくて、自分で持つとかしたほうがいいですね」



『な、なるほど、』



「とりあえず様子見です、もし何かあったらいつでも相談してくださいね？」



『あ、ありがとう、目黒くん、』



そうやって少し困ったように笑った。その顔めっちゃ可愛いですね。






　

それから今日は、この前みたいなことにならないように、お互い飲みすぎず解散しようとなった。


「いつでも連絡くださいね！」



『ぁ、うん！ま、また行こうね、』



「……よっしゃ、行きましょ！」




ばいばーいと手を振って別れる。あーよかった、ちょっとずつだけど仲深まってるな〜。


俺と逆方向駅に向かって歩いていくAくんを見届けて、俺も帰ろうと振り返った。








するとそこには、






屋「これ以上近づくな」



　



あいつがいた。俺らが飯食ってたの知ってんの？店も知ってるってことはあとつけてたなこれ、



「いやいや、こっちのセリフっすよ」
「パスワード知って勝手に携帯開けるとか、まじでAくん怖がってましたよ、笑」



屋「……お前、Aが好きだろ」



急に？まあ俺割と顔に出るしな、Aくん好き好きオーラが出ちゃってるかも。



「好きだったらなんなんすか？」



屋「じゃあ尚更、もう関わんな」
「なんか危ない気がするんだよ、お前」





危ないって何？初めてこんなに喋ったのに言い過ぎじゃない？

まぁ、






あながち間違っては無いけど、笑

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