この恋は狂ってる。【黒】【男主】

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水紀side


別に好きな人のことを知ることは異常じゃない。誰もが知りたいこと。

誕生日、血液型、住所、パスワード、使ってるシャンプー、香水、柔軟剤。


Aのことならなんでも知ってる。俺が1番Aのことを分かってるし、俺が1番好きだと思ってた。




人見知りで、俺らメンバーにしか心を開いていなかったAが、最近ある人と関わり始めた。


目黒蓮。SnowManの目黒蓮。背が高くて顔が整ってて。
そんな奴は、Aに一目惚れをしたらしい。



それに対して、満更でもなさそうなA。俺はそれにムカついた。飲みに行ってホテルに泊まる？そんなこと、俺以外とやったとか、許せるわけが無い。



　

『いたい、いたいよ、水紀』




手首を抑えて壁に押付けただけで、痛がって涙目になってるA。その顔、世界一可愛いと思う。

俺しか知らない顔。




その顔、絶対目黒に見せるなよ。







俺の愛は異常なんじゃない、重いだけ。










『お、おはよ、』



屋「……はよ、」


　
それからは気まずそうにするA。挨拶をしたら俺の横をそそくさと通り過ぎようとする。そのまま違うメンバーと絡む。



　
　

浦「えー！目黒くんとご飯行くの？」




そんな声が聞こえてきた。目黒くんとご飯？あいつとご飯？また？なんで？俺が近づくなって言ったのに？



『そーなの、色々相談乗ってくれるって』



相談って何？そんなの俺らでいいじゃん。



浦「めっちゃ仲良くなってるじゃん！」



『なれてるかなぁ、』



町「なれてるでしょ、ご飯行けてるなら」



何故か嬉しそうに話しているAを見て、イライラした。目黒と仲良くなれてそんなに嬉しいか、





Aは目黒のことが好きなのか？









今日は撮影で、Aは他のメンバーと。俺はもう終わって楽屋に一人でいた。


そんな時


ピコン、


と、目の前にあったAの携帯から通知音がなる。気になって見ると、

"目黒 蓮"の文字。



【楽しみにしてます】



何を？Aとのご飯を？こいつはほんとにAのことが好きなんだ。たかがご飯を楽しみにするとか。



俺はその携帯を手に取った、パスワードを打とうと思ったが、開かなかった。




変えたんだ、俺がパスワード分かってるのを知ったから。
最悪の展開。





『なに、してんの、？』





そして、最悪のタイミングでAが帰ってきた。

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