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特に仲の良い同じ中学の子もいなければ、そもそも家が近い為帰り道は1人。
「はぁ…」
嫌われてるとか嫌われてないとかの前に、そもそもこんなに気まずいんじゃ一緒の係になっても…って感じ。
明日からさっそく構想練るみたい。
寄りによって大道具係のリーダーは上田くんだし、面白がって何かしそう。
本当ついてない。
「あーらお嬢さん。ため息ついてちゃ幸せ逃げるじゃなーい」
「慎ちゃん!」
自転車のベルを鳴らしながら後ろから現れた慎ちゃん。
大我と2人で会う時間の方が若干増えたせいか、話すのが久しぶりな気がする。
やたらとオカマっぽいのはスルーするけど。
「なんか久しぶり?」
「ね、私も思った」
「結構見かけたりはするけどね。でも最近はるといなくない?もしかして喧嘩でもした?」
「…よく見てるね(笑)」
というか、慎ちゃん自転車なんだ。
大我は電車で来るのに。
流石体育会系って感じするだけある。
「A、喧嘩とかするタイプに見えないけどね」
「んー、喧嘩でもないんだけど…なんだろ、あんまりわかんないんだ」
「そっかー、早く仲直りできるといいね」
「うん」
自転車を降りる訳でもなく、自転車には乗ったまま私の歩くスピードに合わせてつま先でちょこちょこ歩く慎ちゃん。
ちょっと面白いし、わざわざ一緒に帰ってくれてるならどうせなら降りたらいいのに。(笑)
「ねえ、降りないの?(笑)」
「逆に乗らないの?」
「あぇ?」
「うん、家まで送るよ!」
「2人乗りとかした事ない……」
「安心して!俺の2人乗りは1番安定感あるって言われてっから!」
いや確かに、怖いけど慎ちゃんが運転って思うと謎の安心感というか、安定してそうって思ってしまった。
「ほら、絶対楽しいから!乗って乗って!」
「落とさないでよね!」
「任せろー!」
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まいやん(プロフ) - 更新お疲れ様です!いつも楽しみに読ませていただいています!これからもご自身のペースで頑張ってください! (2022年8月8日 17時) (レス) id: 9a00c406d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぇ | 作成日時:2022年8月1日 19時