23 ページ23
*
「急に恋バナ？(笑)」
「いいから答えてよ、気になる。(笑)」
工藤の言動はあまりにも読めない。
何を考えているのか、また何を言えば正解なのか。
「んー好き、かぁ。どうだろ」
「気になる、的な？」
「…うーん」
「なにそれ」
「まぁ、言わない」
「図星じゃん、わかりやす(笑)」
どう返すのが良いのかしか考えられず、ほぼ中身のない空返事になってしまった。
質問の意図が分からない。
そもそも意図があるのかすら分からないけど。
こういう場合って、大体俺の事が好きとか、そういうパターンがお決まりだよな。
好きだから、今まで俺に素っ気なかったってこと？
…まさかそんな訳ないか。
「そういう工藤はどうなの？」
「いるよ、好きな人くらい」
「へぇ」
「聞いておいて興味無いんだ」
「まぁ、興味はない」
「冷めてんね」
工藤ってこういう奴だったっけ。
Aといる時はもっと笑ってて、キラキラしてるのに。
どっちが本当の工藤なんだろうか。
「京本はAの事が好きなんだと思ってたけど」
元から気付いてた癖に。
とはいえここで素直に頷くのも違う気がした。
「まぁ、可愛いよね」
「うん、可愛いよ。京本には勿体ない」
「言うね」
「だから京本、私と付き合う？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 786人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まいやん(プロフ) - 更新お疲れ様です！いつも楽しみに読ませていただいています！これからもご自身のペースで頑張ってください！ (2022年8月8日 17時) (
レス) id: 9a00c406d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴぇ | 作成日時：2022年8月1日 19時
