3日に1回、ワンコイン【Nozomu.K】 (ページ10)

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「で、逃げられたん？」

「逃げたってそんな言い方すんなや！」

「いやそんな意味ちゃうやん。照れたんちゃう？照れ隠し的なさ」

大学の帰り、家の近所のハンバーガー屋で夕飯を食べながら流星に昨日の事を話した。

照れたって……

ないない。そんなまさかやん。

「…あの人はそんなんじゃ照れへんよ」

「そうなん？

ほんまにどんな人なんか気になってしゃあないわ～
いい加減会わせてや」

まぁ、確かにここまで話して気になるのは無理ない…けど。

シンプルに流星に会わせたない。

俺よりカッコ良いし、イケメンやし、コミュ力…は分からんけどなんか独特な雰囲気あって、ハマる人には絶対ハマるやろうし。

天然やけど優しいし、気も利くし、多分あっという間に仲良くなるんやろうな。

「会わせたいけど、会ってもらう口実無いやん」

「そんなんいつもの望みたいに偶然装って行けば問題ないやん！
今日望ん家泊まりに行ってもええ？」

「えぇ……ほんまに言うてる？」

それはつまり一緒にコインランドリー行こいうことやんな。

流星の押しに負け、泣く泣く家に泊める事に。

今日はいませんように。