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*
｢そろそろ行くで｣
神ちゃんがそう言うとAちゃんとシゲは神ちゃんに続いて階段へ向かおうとしとった。
学校やもんなぁ…
｢…行ってらっしゃい｣
寂しい気持ちを押し殺し、仕方なくお見送りをすると
｢何してん？｣
｢え？」
｢小瀧も行くんやで｣
｢は？｣
俺が困惑しとると、シゲと神ちゃんは少し考えてから閃いたような顔をして、何か企んでいる様子で俺を無理矢理車へ乗せた。
｢ちょ、学校行くんやろ？！｣
｢いいから乗ってけ〜｣
神ちゃんの運転でどんどん知らない道へ進んでいく。
ほんま訳分からへん。
俺もしかして皆が学校の間車で待機？
・
｢ここって…｣
｢淳太ん家！｣
｢流石に知ってますけど……｣
大学は？
どういうこと？
｢望くん、ごめんね。今日本当は学校じゃないの｣
｢へ？｣
｢ええからええから！とりあえず中入ろうや｣
シゲに押されるように淳太先輩の部屋まで上がると、
｢よ、のんちゃん！｣
｢照史先輩…？｣
急にドアが開いて、中にはお馴染みの先輩3人組。
に、流星もおる。
一昨日のメンバーや。
「え、何事っすかこれ」
「アホ〜お前誕生日やったやんかぁ！せっかく20歳なんやからお祝いせなあかんやろ！」
困惑しつつ、疑問をぶつけると濱ちゃんから予想外の答えが返ってきた。
もしかして、今日みんな俺の為に…？
「嬉しい…」
「泣くなや(笑)」
「ほんまに望は涙脆いな〜」
淳太先輩と照史先輩にいじられながらも俺の誕生日会らしきものは始まった。
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作者名：ぴぇ | 作成日時：2022年7月6日 18時
