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「あ、そういえばお誕生日おめでとう」
「ありがとうございます」
「はい、これケーキ」
「まじすか！？あざす…」
お互い各自でシャワーを浴びたり着替えたりして、また俺の部屋に集合。
別に決めた訳やないのに、自然に俺の部屋に来てくれるのが嬉しかった。
しかもケーキを持って。
「何か欲しい物ある？そんな高い物は買えないけど(笑)」
「え、なんやろ…」
ほんまは一緒におれるだけでええし、なんなら昨日一夜を共にしたってだけでも充分…なんて言えるはずもなく。
「ケーキだけでも充分嬉しいっすよ」
「そっか」
「あ、でも」
「ん？」
「名前、普通に下の名前で呼んでくださいよ」
誕生日プレゼントを口実に名前呼んでくれなんて、ちょっとキザすぎるかな。
でも、どうしても呼んで欲しい…！
「え、なんか改まって言われると恥ずかしいね(笑)」
「昨日は呼んでくれたのに…」
まぁダメ元やし。
別にええんやけど、なんて諦めかけてた時。
「…望くん。」
「ちょ、急すぎる！ドキッとした！」
「呼ぶよって言って呼ぶ方が恥ずかしいじゃん！(笑)」
呼んでくれた。
めちゃくちゃええな。
しかも″くん″付けなの、なんかええ。
カップルみたいや…
「すみません、もう1回いいすか？」
「やだよ(笑)」
「ワンチャン……！」
「もー。望くんっ」
「んふ、はーい。Aちゃんっ」
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作者名：ぴぇ | 作成日時：2022年7月6日 18時
