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「ん……」
「あ、おはよぉ…ございます」
恐らく俺が起きたのと同時くらいに起きたであろう佐藤さん。
眠そうな顔でボーっとしとる。
「え、あれ。ごめん、ここどこ」
「えっと、俺ん家っす…」
困惑している佐藤さん。
この感じやと、何も覚えてなさそう。
安心半分ショック半分。
嘘、大分ショック。
結構頑張ったし、なんならかなり良い感じになったと思ったんやけどな……
「嘘。ごめん、私解散して小瀧くんと帰って……あれ？！」
「何も覚えてないんすか…？」
俺がそう聞くと、佐藤さんは目を逸らしてバツが悪そうな反応をした。
「何も……いや、うん…？まぁ……？」
……案外ショック受けること無いのかもしれん。
ちょっと照れてる、気がする。
もしかしてこれ、ある程度は覚えてるのかも。
多分やけど。
「手、繋いだり……あと名前呼んでくれました、俺の事」
「い、言わないで…」
「…覚えてます？」
「昨日は酔ってたの！」
「佐藤さん、意外と積極的やったからびっくりしました…(笑)」
「小瀧くん！！」
いつもドギマギしてまう俺と立場大逆転。
やっぱり男って好きな子からかいたくなる生き物やねんな。
「昨日の仕返しですよ、Aさん」
「もう…！」
……少しは期待してもええんかな。
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作者名：ぴぇ | 作成日時：2022年7月6日 18時
