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「ほなまたなー」
「また…？」
「Aの事よろしく頼むで！」
「A…？」
連絡先も交換して嵐のように去っていく重岡大毅ことシゲ。
おもろい奴やったけど、ほんまになんで俺の事知っとったんやろ。分からん。
色々話したのに佐藤さんとの関係は聞けずに終わったし。
Aって、佐藤さんの下の名前…？
会話の流れ的にそうやんな？
そう言えば知らんかった。
A…
佐藤A…
名前まで可愛ええやん。
「あ、小瀧くん！！わざわざごめんね、ありがとう！！」
自分の部屋の前まで戻るとサンダルを履いた佐藤さんが立っとった。
ずっと待っててくれたんかな。
全然良かったのに、と思う反面待っててくれて嬉しくてニヤケてまう。
「いや！間に合ってよかったっす」
「結構時間かかってたけど大分追いかけてくれた…？」
「あーいや、ちょっと話し込んじゃって」
「だい…今の男の人と？」
「はい、なんか仲良くしてくれて。連絡先も交換しましたよ！」
「何話したの…？」
俺がシゲと仲良くなって連絡先を交換したと伝えると、佐藤さんは分かりやすく表情が強ばった。
なんかあかんかったんかな？
「何って…秘密、です(笑)」
別に隠す事なんて何一つ話してないけど、なんとなく秘密にしてみた。
完全にさっきのシゲの影響やけど。
秘密にしたとはいえ、俺とシゲが何話していたのかを気にする理由も気になるな…
「ま、まぁいいや…
あの小瀧くん、夜ご飯まだだったりする？」
「いや、まだですけど…」
これってもしかして！！
「よかったら食べていかない…？カレー、沢山作っちゃって…余り物だけど、まぁ、お礼的な…」
「っ是非！！」
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作者名：ぴぇ | 作成日時：2022年7月6日 18時
