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「あかん、寝不足で死にそうやわ」
「どうしたん？」
「なんでもない…」
今日は朝からカフェのバイトがあって、夕方終わる頃にはヘトヘト。
土曜やのに濱ちゃんと2人やった。
よりによって今日。なんでやねん。
まぁでも濱ちゃんで良かった。
濱ちゃんは高校が同じで、照史先輩と同じ2つ上。
なんで照史先輩は先輩やのに濱ちゃんはあだ名かって言われても俺には分からへん。
周りがそうやったし、なんとなくノリ。
「望誕生日いつやったっけ？」
「7月30日」
「あーそっかー」
「何？」
「今度照史達と飲みに行くんやけどさ、望そろそろ20なるから誘お思ったんやけどその日やとギリギリ未成年や」
照史達って誰やろ。
まぁ、多分淳太先輩とかやろうな。
というか、ズルいわ。
濱ちゃんは俺がそういうの拗ねるタイプやって分かってる癖に。
だいたい、誕生日くらい覚えて置いて欲しいわ！
「別日にしてくれたらええやんかぁ」
「あーいや、その日は照史達の大学の友達とかも来るんよ。俺と照史の中学の頃の後輩とかもおるし…」
「そうなんや」
結構大人数で飲むんかな。
ええなぁ。
2つ違うだけやのに大人に見える。
佐藤さんも、普段からこんな感じで過ごしておるんかな。
あかん。
佐藤さんの事考えるだけで心臓痛いわ。
いろんな意味であからさまにテンションが下がった俺を見て濱ちゃんは急いで慰めてきた。
「あっ！あぁ！勿論誕生日はちゃとお祝いするで！
当日空けとけよ！」
当日…
もし彼氏がいようが、指切りしたしな。
それに飲むだけやし。
何もせえへんし、彼氏おってもそれくらい平気よな…？
「それは…わからん、かも」
「なぬ、先着があったでござるか」
「わからへんけどまだ待って」
「なんや気になるな〜」
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作者名：ぴぇ | 作成日時：2022年7月6日 18時
