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6回目。
今日はスペシャルゲストの流星と一緒。
なんだかな、嫌やな。
「誰もおらんなー」
「そらそうやろ。
このアパート8部屋くらいしかないんやで？よりによってこんな時間に…」
「ウォーターサーバーや！勝手に飲んでええやつ？」
俺の話、何も聞いてへん。
まぁええんやけど。
「ええやつ」
「あ！！望！！」
「なんやねん」
自動ドアの横に置いてあるウォーターサーバーに夢中になっていると思いきや、流星は慌てた様子でこちらを見て小声で何かを訴えていた。
「使い方分からへんの？」
「ちょ、シー！！動くな！！」
「はぁ？」
折角使い方教えに行こうと思ったのに。
その考えは一瞬にしてどうでも良くなった。
俺が声を発したのと同時に、自動ドアが開いて目線を向けるとそこには佐藤さんがおった。
今日はいつもより荷物が少ないらしい。
「あ、小瀧くん。こんばんは」
「さっ佐藤さん！！こ、こんばんは」
「珍しいね、連続で会うの」
「そっすね！」
昨日は逃げられたのに、案外ケロッとしてるもんなんやな。
女の子は難しいわ。
「あっ、佐藤さん」
渋々流星の事を紹介しようと思い、佐藤さんの後ろにおる流星に目を向けると、
″ たにんのふり！ ″
と、スマホのメモ機能で殴り書きされた文字を見せつけてきた。
なんでやねん。
…もしかして、流星なりに気遣ってくれたんかな。
「うん？どうかした？」
「あーいや……やっぱなんもないっす」
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作者名：ぴぇ | 作成日時：2022年7月6日 18時
