そろそろ、いいですか2 【Taiga.K】 (ページ6)

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53話ページ6

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いじられるんだろうな。
外へ戻るまで、これしか考えられなかった。

流石に、みんながいる日に手を出すほどアホじゃないけど、あれすら慎太郎に邪魔される俺は
多分本当にタイミングに恵まれてない。

外に戻るなり、ニヤニヤして、待ってましたと言わんばかりに全員俺を見る。

特に樹、花ちゃん、ジェシー。

｢大我～、卒業おめでとう～～～！｣

万遍の笑みでクラッカーを引っ張るジェスチャーをする樹はもう完全に深夜テンション。

｢してねえよ！｣

と、何故かツッコミを入れる俺。

樹の発言に、流石高校生。
全員察してしまったみたい。

もう、穴があったら入りたい……

｢あ、大我っ！ふっかはAの元彼だよ！」

なんて、俺にトドメを刺したのはジェシー。

｢お前相変わらず空気読めねえのな！

元彼なんて、名前だけよ。

友達の方がいいなって戻っただけだから何もしてないから安心して、京本くん」

そう言う深澤くんには余裕があって、

本当なのかとか

煽ってんのかとか

ひねくれた俺がいる。

｢にしても、結局また慎太郎に邪魔されたんでしょ？本当についてないね｣

森本ちゃんの言う通り。
別に慎太郎が悪いわけじゃないけど。

この調子で俺は寝るまでずっといじられていた。

Aの後にすぐに寝たのは北斗くらいで、2人以外が寝たのは5時過ぎだった。