そろそろ、いいですか2 【Taiga.K】 (ページ47)

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96話ページ47

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バスタオルを借りて、

靴もズボンの裾も濡れてしまったので干してもらってジャージに着替えた。

｢勝手に来たのに何から何までありがとう｣

｢ううん。お見舞い、でしょ？
ごめんね、連絡来てたの気付かなくて」

｢そんな事より体調、大丈夫？｣

｢あぁ、もう全然大丈夫だよ。心配してくれてありがとうね｣

話せて嬉しいけど。
なんか…なんか居心地が悪い。

｢あっ！ゼリーとか、紅茶とか色々買ってきたんだ。樹からもあるよ、良かったら｣

コンビニで2人で選んだお菓子や飲み物たち。
お見舞いに行くんだから、これくらいはしないとね。

｢ありがとう…！ラングドシャ、｣

ラングドシャを見て笑うA。
あ、よかった。笑った。

｢ラングドシャ美味しいからね？元気になるかなと思って｣

｢ありがとうね｣

そこから徐々に、どうにか会話が弾んでいった。

・

｢こんなに長居しちゃってるけど、体調とか本当に大丈夫？無理してない？横になる？｣

｢あはは、本当に大丈夫だって。熱あったけど全然朝から元気だったし、ズル休みみたいなもんだよ。｣

大我くんも過保護だなぁ、なんて笑ってるA。
良かったけど
Aがズル休みなんて珍しすぎて。

やっぱり気にしているんだ

話が弾んだとはいえ、あまり目を合わせようとしないし。

Aを見つめていると、数秒して目が合った。

｢…なんですか？｣

｢樹に聞いたんだよね？」