そろそろ、いいですか2 【Taiga.K】 (ページ44)

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93話ページ44

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慎太郎は男の中の男だ。
かっこいいな。

俺も負けてれない、細かいことなんて気にしないでいつも通り接したらいいんだ。

俺がいつも通りに接したらきっとAも話しやすいだろうし！

とりあえず連絡入れておこう。

大我A今日一緒に帰ろー?

連絡を送ったのが朝。
返信はない。
今は昼休み、しかももう終わりそう。

無視されてる……？

いつも通り4人でご飯食べる感じだと思ってたのに、樹しか来ない。

花ちゃんもいない。
これは慎太郎かな？

｢ねぇ樹、Aは？｣

｢え、今日休みだよ？｣

｢え！？聞いてないんだけど！｣

｢あ、俺も連絡は来てないよ？ホームルームで聞いた。熱出たんだって｣

知らなかった…。

連絡が返ってこないのも、寝てるのかもという希望ができた。

｢そうなんだ……｣

｢え、きょも。逆にチャンスじゃない？
家にいたらAも逃げようがないし、行ってみたら？｣

あ、ナイスアイデア。

｢でも、しんどかったらどうしよ…｣

｢んー、望くんに聞いてみたらいいんじゃない？｣

たしかに。と思ったけど
実際望くんと話したのなんて、小瀧家に夜ご飯をご馳走になった時とか数えられる程しかないし
ましては連絡なんてとったことない。

｢送りづら…｣

｢俺送っといてあげるよ｣

そう言う樹は、慣れた手つきで文字を打つ。
覗き込むと、結構やり取りしているっぽくて、改めて樹の凄さを感じた。

樹望くん、A大丈夫そう?

樹Aが辛くなければお見舞い行きたいんだけどいいかな?

｢返信返ってきたら教えるわ～

んじゃあとでねー｣

昼休みも終わり、俺はAと樹からの連絡を待つ。
テスト前なのに授業に全然集中できない。