92話 ページ43
*
｢そっか、頑張れよ慎太郎｣
｢…やっぱりきょもも思う？｣
思う？と言うのは、きっと慎太郎も俺と同じ考えを持っているということだろう。
気遣い屋で周りをよく見てる慎太郎のことだし、花ちゃんのそういう部分が気にならないわけないよな。
｢俺もさー、実は結構前から花ちゃん気になっててさー。」
｢え、そうなの｣
｢うん、恋してキュンキュンってしてる花ちゃん見てるの普通に好きだったんだけどさー。
なんか一緒にいるうちに好きになってて
そんなすぐ別れる恋愛するくらいなら俺とずっと一緒にいたらいいのに〜って思えてきちゃったんだよね。」
確かに、いい感じの男ができると
何人目だよ と呆れる気持ち半分、
毎回初恋みたいにはしゃいでる花ちゃんを見るのは楽しかった。
｢花ちゃんが冷めやすいのは知ってるけどさー？
それと同じくらい振られて傷付いてるのも見てきてるしね。
俺と付き合えば傷つけないし楽しませる自信あるし！
なんてすぐ振られるかもしれないけど｣
そう笑う慎太郎は本当にカッコよかった。
｢……でもなんで1回断ったの？｣
｢いや、まぁ最初はチキってたというか…？
さっきはあんなかっこいい風なこと言ったけど、やっぱりすぐ振られるかもしれないのに付き合うって、なんかさ……？」
｢まぁそうだよね…」
慎太郎がそこまで考えて出した結果なら止める必要が無いし、もう全力で応援するのみ！って感じ。
｢花ちゃんと慎太郎かー｣
｢森本夫婦ってか？やかましいわ！｣
｢何も言ってねぇよ！それで振られたらウケる｣
｢ちょっときょも！！」
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hinata - すごく面白いです 更新楽しみにしてます (2021年5月29日 16時) (
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作者名：ぴぇ | 作成日時：2021年5月29日 15時
