84話 ページ35
*
｢っへぇ……そぅかぁ……｣
｢何その反応！てか顔赤っ可愛いんですけど〜？！｣
私だけ考えてるとか嫌だなんて、恥ずかしいなんて、そう思っていた自分が馬鹿だった。
今の今まで、お互い意識して過ごしてきたってこと？
全然一方的に意識してた方が何倍もマシだった。
恥ずかしさなのか、何なのか
よくわからない感情でもう心臓が痛い。
逆に、今までなんであそこまで普通に過ごして来れたのか
今更だけど、今後合わせる顔がない
どうやって接してたっけ……？
もう大パニック。
｢樹…私もう無理だ｣
｢え〜っA？！ちょ、涙目！え、Aの泣いてるとこ見たことない、焦る焦るやばい｣
・
閉会式が終わって、私のクラスは大盛り上がり。
それもそのはず、無事私たちは総合1位を獲得することができた。
でも私は正直それどころじゃない。
｢はぁ……｣
｢余計な事言っちゃったね、ごめんね｣
ごめんね、樹。
私が悩んでるからって手差しのべてくれたんだよね。
樹の優しさだって、ちゃんとわかってる…
｢…知らぬが仏ぇ｣
｢ごめんなぁ！！｣
机に突っ伏してる私を犬のように撫でて、ひたすら宥める樹。
樹、聞きたくなかったよ。
｢A！と田中。この後、打ち上げあるけど行く？」
｢いや佐々木 お前絶対俺の事嫌いだろ｣
｢ごめんね、今日はいいや｣
今日はいいです。
ごめんね佐々木くん。
初めてかもしれない、こうやって集まり事で断ったの。
｢じゃあ俺もパス〜｣
樹まで巻き込んじゃって
というか私今何に悩んでるんだろう。
｢はぁ｣
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hinata - すごく面白いです 更新楽しみにしてます (2021年5月29日 16時) (
レス) id: ad3093d701 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぇ | 作成日時：2021年5月29日 15時
