81話 ページ32
*
「で、Aちゃん」
「…なに?」
私は知っている。
樹が ″Aちゃん″ って呼ぶ時はいじってくる時とか、変なことを言ってくる時とか
とにかく何かある時。
「なんか困ってることないの?」
最近何なんだろう。
流石に私も薄々勘づいてきてる。
絶対……多分、みんな何か知ってる。
樹が言う、なんか というのは間違いなく大我くんのことだろう。
「うーん、大我くんのことなんだけど」
ここはあえて
かまをかけるって言うのかな、いつの日かの北斗を思い出してやってみた。
すると樹は分かりやすくニヤけて
「ん、どうしたのさ?」
多分、いや絶対。これはなにか知ってる。
「逆に何が聞きたいのさ」
「美少女は鈍感が鉄板じゃん?いつからそんなに鋭くなっちゃったの」
ジトーっとわざとらしく睨んでみると
負けたわ〜なんて笑ってる樹。
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hinata - すごく面白いです 更新楽しみにしてます (2021年5月29日 16時) (レス) id: ad3093d701 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぇ | 作成日時:2021年5月29日 15時