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80話 ページ31

*



結果は本当に中途半端に終わった。


「こういう結果ってなんか反応しづらいよな」

「樹早かったよ」


全員リレーが終わって、今は選抜リレー。
それが終わればすぐに閉会式がある為、クラスで固まって応援。

でも私と樹は日陰で座って休憩。



「マジ暑いな」


「ね」



日陰天国。
このまま寝ちゃいそうで目を瞑る。



「佐々木に口説かれてたってまじ?」


「くど……まぁそうかも」


北斗たち言ったんだ
別にいいんだけど



「きょもちょっと怒ってたさ
佐々木のやつまだ懲りてねえのな〜」


「そういえばそんな事もあったね」



丁度1年前くらいか。
お友達としてよろしくしたはずだけど、結局全然話してないなぁ。


「本当にうちのお姫様は大変だなぁ」


「そろそろ姫いじりやめてよ」


「はは、そんな姫の王子があんな所に」



樹が指さす方を見ると、少し遠くに 私たち同様日陰に座る大我くんの姿。
ずっと樹の方を見て話してたから気付かなかった。



「そっか、慎太郎くんも花ちゃんもリレー出てるんだもんね。」


「ね、見ないけど」



日陰から出られないから。
でも、座ってても隙間から少し見えるから。
あと敵だもん。

なんて言い訳をしておく。ごめん花ちゃん。





「きょものことちゃんと好きだよね」


「なに急に?」


急に何を言い出すのかと思えば。

「好きじゃないのに付き合ってると思ってたの?」


そう聞くと


「いや、Aって流されやすそうだからさ〜。ぶっちゃけ最初は流れみたいなとこあったのかなって」


やっぱり樹は人のことよく見てるんだなぁ、なんて
樹のこういう所は本当に尊敬できる素敵な部分だと思う。



「やっぱりきょものことは応援したくてさ、でもあの時でしゃばりすぎたかなーって思った時もあってさ」


そんなこと考えてくれてたんだ。
全然思ったこと無かったのに。




「全然大丈夫だよ。ちゃんと好きだよ」


「なんか今のキュンときた、もう1回」


「うるさいよ樹」

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hinata - すごく面白いです 更新楽しみにしてます (2021年5月29日 16時) (レス) id: ad3093d701 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴぇ | 作成日時:2021年5月29日 15時

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