そろそろ、いいですか2 【Taiga.K】 (ページ16)

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64話ページ16

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気付けば18時になりそう。
明日も休みだし、もう少しのんびりしたかった気持ちもあるけど
のんちゃんとの約束もあるし。

中学生の頃は常にのんちゃんが最優先だったなぁ、なんて、ふと小さな思い出が蘇った。

｢そろそろ帰ろうかな｣

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｢そろそろ帰ろうかな｣

なんて言うA。
もうこんな時間だったんだ、改めてAといると時間があっという間だと感じて寂しい気持ち。

｢もう6時かー。今日も泊まっていく？｣

｢今日は帰るよ｣

外はまだ明るいけど、明るいうちに帰りたいと言うので今日は早めに解散。

泊まってく？なんて冗談っぽく聞いてみたけど普通に断られて少しショック。

今度は2人きりでしたいなぁ

そう考えているうちにAは帰る支度を終えていた。

｢忘れ物ないかな～」

｢あったら月曜日持って行くよ、すぐに必要になったら届けに行くし｣

軽く会話を交わしながら玄関に向かって、靴を履こうとしてるA。

すると

｢あら、Aちゃん！もう帰るの？｣

と、夜ご飯の支度をしていたであろうお母さんがエプロンを付けたまま玄関まで駆けつけてきた。

｢あっお邪魔しました！お世話になりました！すみません、何度かお邪魔しているのにきちんと挨拶できてなくて…｣

｢いいのよ全然、気にしないで～！むしろこっちがいない方多くてごめんなさいね！｣

お母さんはよくAと話したがっていたので、こうして話せて嬉しいんだろうな

Aは緊張している。

｢Aちゃんよかったら夜ご飯食べて行かない？私ったらてっきりAも食べて行くのかと思い込んでて準備しちゃって…！｣

｢あ、お母さんA今日は…｣

そう言いかけると

｢えっ、いいんですか？！｣

帰らなくて大丈夫なのかな、とも思ったけどAは嬉しそうだから多分大丈夫そう。

お母さんナイス。