そろそろ、いいですか2 【Taiga.K】 (ページ12)

今日:10 hit、昨日:24 hit、合計:304,801 hit

60話ページ12

*

｢で？どうすんの？｣

｢あ、じゃあお願いします…。｣

結局されるがまま、みたいな所はあるけど
こうして北斗は私に協力してくれることになった。

｢とはいえね？別に私、したくて堪らない～ってわけじゃないんだよ。｣

そう言うと北斗は｢そうでしょうね｣と言わんばかりの顔。

ただ、嫌ではない。

我慢させちゃってるかも…

もしかしたら私の勘違いで大我くんはその気がなかったかもしれないし

いやそれはそれでだいぶ思わせぶりな気がするけど

からかわれてただけかもしれない

次々に頭に浮かぶ説たちを私は思ったまま北斗に伝えた

｢疑心暗鬼になりすぎ、京本も男子高校生だからな？

あんな綺麗な顔してても中身は猿だぞ猿｣

さ、猿。

｢男子高校生、だもんね｣

｢そ、だから心配すんなって話」

そういうもん、だよね。
その気がなかったなんてことはないよね。

｢…待って、仮に、仮にだよ？

もし私がそういうことしちゃったとしたら、北斗に報告とかしなきゃいけないの？｣

それはそれでなんか嫌だな、と思っていると

｢そこも心配しなくても多分すぐみんな知ることになるから大丈夫だと思うよ」

なんて言う北斗。

勘づいてしまった、北斗はきっと何かしらを知っている

多分。

まぁ、聞いたところで口が固い上に頭も良い北斗は教えてくれないだろうし、上手い具合に丸め込まれるに決まってるから気付かないふり…。

｢にしても誰も起きてこねぇな｣

北斗に言われて時計を見たら気付けばもうすぐ11時。

｢起こしに行こっか」

こうして私と北斗の相談会(?)は終わった。