そろそろ、いいですか2 【Taiga.K】 (ページ11)

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59話ページ11

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｢ほら、距離が近すぎるとできない相談とかあるじゃん。

距離が近すぎず遠くはなくて？

お前らのこと知ってて？

すっごぉ～く頼りになる、

優し～い松村ってだーれだ？」

・

結局私はすぐに北斗の押しに負けて、

クリスマス

冬休み

春休み

の出来事を大まかに話した。

｢…こんなことがあったんだけどね…。

か、覚悟はしてるんだけど、なんかタイミングが悪いというか、なかなか先に進めてなくて…」

北斗は真剣に、相槌を打って話を聞いてくれる。
1度打ち明けてしまうと止まらず

｢でも、大我くんは何も気にしてなさそうで聞くにも聞けないし、そもそも気にしてるのが私の方だけだったりとかしても……嫌だし……」

なんて、もはや独り言かのように淡々と話し続ける私に痺れを切らしたのか

｢めっちゃ喋んじゃん、珍し｣

笑われる始末。

｢ごめんねこんな話し長々と…。

うわー、恥ずかしい。絶対秘密だからね？｣

｢お前らクサイなぁ。ピュアかよ。｣

って、ほぼ強制的に吐かされたのになんで謝ってるんだろう。

笑われるし……もう。

話さなきゃよかった～

｢そんな悩めるかわい子ちゃんには俺が力を貸してあげようか｣

｢どういうこと？｣

｢そのまんまだよ。
なんでも話聞くし、なんならアドバイスもするよ

どう？」

そんな言われても。

ありがたいような、そうでも無いような。

｢というか、意外とこういう話大丈夫なんだね。北斗興味無いと思ってた。｣

｢まぁ俺も男子高校生だしそれなりにはね。

あと数少ないダチが困ってたら手は貸したくなるよね｣

｢それって私の事？｣

｢自分で考えなさいよ｣

意外と人情深いところもある。
素直じゃなけどなんだかんだ憎めないなぁ。