49話 ページ2
*
｢A、これ焼けてるけど食べる？｣
｢ありがとう北斗、でももういいや｣
｢A寒くない？部屋から上着持ってこようか？｣
｢あー、大丈夫！ありがとう大我くん｣
｢Aマシュマロ食べる？｣
｢あはは、樹、口にめっちゃマシュマロついてる！いらないよ、ありがとう｣
時間は11時を過ぎていて、
川遊びだってしたのにみんなまだまだ元気で、さすが高校生。と言いたくなる。
私もだけど。
｢Aちゃんは5歳児なの？｣
｢はい？｣
急に変なこと言い出す渡辺くんに困惑。
すると、
｢あー、言いたいことわかる。｣
とふっかも。
｢なんか甘やかされすぎじゃない？｣
と言う渡辺くん。
そういうことか、それで5歳児？
ちょっと発想が面白いなんて思いつつ、自分がかなり甘やかされてることは自覚済みなので反論はできない。
｢うん、私もそう思ってるよ。｣
そう言うと
｢なんか甘やかしたくなるんだよね〜。普段わがまま言わないのにさ、たまに甘えてくる感じが、もう可愛くて｣
｢わかる〜。Aだったらあたし多分なんでも許せる。」
｢DAHA！樹と花ちゃんはやばいよね！｣
｢樹は京本にもなかなかだけど、Aを見る目がもう親父なんだよな」
｢北斗、それ言えてる！｣
なんて、特に私のことを甘やかす樹と花ちゃん。
それに反応するジェス、北斗、慎太郎くん。
｢なんか抜けてるところとかもね、放っておけないよね｣
｢そうなんだよね！実は寂しがり屋なところも可愛いんだよ、今日なんて仲間外れにされてちょっと拗ねてたし｣
と、高地くんと大我くんまで。
さっきのふっかの言ってることがわかったかもしれない。
お世辞でもこんなに言われて嬉しくない訳がなくて、たじたじになる。
｢Aちゃんは姫なんですな！｣
と言う佐久間くんに
｢まぁ、相手も王子様だしな〜｣
と、樹が言うとみんな｢たしかに｣と納得。
それから何故か、姫 が私のあだ名のひとつになった。
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hinata - すごく面白いです 更新楽しみにしてます (2021年5月29日 16時) (
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作者名：ぴぇ | 作成日時：2021年5月29日 15時
