そろそろ、いいですか2 【Taiga.K】 (ページ1)

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48話ページ1

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｢そろそろ、いいんじゃない？｣

そう言うと、Aの顔は一気に赤くなった。

｢…急にそんな話やめてよ｣

可愛い顔して睨みやがって

高校入って何人か彼女がいたことはあったけど、1度Aと付き合っちゃうと理想が高くなってしまったのか。

つい思い出してしまうことが多かった。

彼氏がいなきゃきっとこのまま口説いて、攻めて攻めて攻めまくっていただう

ほら、噂をすれば。
京本大我くん、は俺らが2人で話しているのに気付いてからずっとチラチラこっちを気にしてる。
Aは気付いてないっぽいけど。笑

あーあ。俺の可愛いAが。

愛されてんじゃん
というか相思相愛

幸せそうで安心、反面複雑。
子離れできないタイプだなきっと俺は。

｢本当、Aは天性の愛され気質だね」

｢どういうこと？｣

｢んー、そのまんまの意味だよ｣

過去の努力を知ってる俺から見ても、
Aは頑張る必要なんてなかったんだよ。

あの努力が無駄だった訳じゃない。
健気で可愛いよね。

｢あと、変わったよね｣

｢そうかな？北斗にも言われたよ｣

なんて言うAは
本当に、変わったと思う。

もしかしたら北斗もAのこと好きだったのかな。

あいつは人のことよく見てるし、きっと変わったと言ったのも、俺と同じようなことを思っていたんだろう。

俺と森本以外の人にはあれほど猫を被っていたAが、こんなに友達に囲まれて不思議な感じ。

Aがバーベキューに参加してる。
そんなの、焼いて取り分けて、ジュース注いで、そんな姿しか想像できなかった。

なのに、ずっと座ってるだけじゃん
なんだあれ、すっげー甘やかされてんじゃん

ちょっと前のAを知ってる俺は違和感しかないけど、今ではこれが日常って事なのね。

｢おいふっか！人の彼女口説いてんじゃねえよ！｣

と、佐久間が呼んでる。

｢わりわり！いや～美女独り占め、ご馳走さまでした！｣

そう言うと大ブーイング。笑
Aとみんなの輪の中へ戻った。

京本くんはすぐにAの隣に。
うーん、絵になる。すげぇ。