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104-2 ページ5

オールマイトが怒っているのに音風は胸が痛くなる

確かに、飛び出すのも体を壊すのも緑谷が悪いかもしれないが、それでも自分を救け出してくれた緑谷が怒られているのを見るのは辛かった


「だから、今回!」


もっと怒られる!

ぶん殴られる!


緑谷はそう思い、目をギュッと瞑る


「キミが初めて、怪我せず窮地を脱したこと、凄く嬉しい」


説教じゃなかった


「これから私は、キミや工藤少女の育成に専念していく
この調子で…頑張ろうな」


ガシッと緑谷と音風を抱きしめるオールマイト
2人は溢れ出る気持ちを止めれなくなった


「うっ…オル…オールマイト、僕っ…」

『ううっ…私、私っ…』

「キミは、本当に言われたことを守らないよ
その泣き虫、直さないとって言ったろう」


海浜公園で2人の生徒の泣き声が響く
平和の象徴が消えた今、“オールマイト”という時代の終幕を…

静かに告げていた

その後、音風はホテルに戻り、有希子達に怒られた

外に出るなと言われていたが、顔を隠して出て行ったので大丈夫だと反論した音風に有希子はカンカンになって怒る

東京に戻り、音風は部屋にこもった
タンスの近くにおかれたテレビをつければ、連日の騒ぎになる話題

オールマイトの事実上のヒーロー活動引退

No.4ベストジーニストは、あの戦いで重傷を負っていたが一命をとりとめたものの、長期の活動休止

No.32の根強い人気を誇るプッシーキャッツの1人であるラグドールが、拉致された後“個性”が使用できなくなるという変調により活動の見合わせとなった

神野区で起きたあの“悪夢”を、人々は忘れることはなかった

プツッとテレビを消し、リモコンをポスッとクッションに投げつける

ベッドに座り、横になる

平和の象徴

多くのヒーロー達の活動休止、活動見合わせ

それらが音風の頭の中でぐるぐると回る

家に来る降谷達5人とも会わず、心配する新一とも会わず、両親との会話も少し減った

心配して来てくれる幼馴染の蘭や園子とも、顔を合わせても硬い笑顔になってしまう

どれだけ泣いたのかわからない
気づかないうちに涙が流れる


コンコン


『…はい』


ガチャ


「音風、ゼロくんが来てね、クッキー持って来てくれたの
ヒロくんや松田くん達も…紅茶をって…音風の好きなブレンドの紅茶…
持って来たから、少しでも口にしてね」


カチャッと音風の勉強机に置いた

104-3→←104話 事実上の引退



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月乃派 - ゼロ君のオチもお願いします (2021年12月18日 15時) (レス) @page24 id: 2fabf89436 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - iqqvyuuさん» ありがとうございます! (2019年2月20日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - 凄く良かったです!続き頑張って下さい (2019年2月20日 21時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年2月20日 0時

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